フィクションという概念がなく、小説が存在しない世界。
この世界のとある大陸では、五つの種族――人間族、獣人族、精霊族、機械族(オートマタ)、魚人族がそれぞれ建国し、長年対立し合っている。
スランプ中の小説家・加賀見尚文(かがみ なおふ
み)はある日、ヤクザの取り立てのごとく迫ってくる恐ろしい編集者から逃げるため自宅アパートの窓から飛び降りる。
目を覚ますと異世界の獣人族の国に転移しており、尚文は"人間族のスパイ"の容疑で獣人族の姫・ウルフィナに捕らえられる。ウルフィナはオオカミの特徴を持つ獣人だった。
尚文はウルフィナに、自分はスパイではなくただの小説家だと話すが、この世界に小説というものは存在しないため、話が伝わらない。
誤解が溶けないまま尚文は、見せしめに人間族の王の前でいたぶってやると脅され、ウルフィナの人間族の国への強襲に同行することになる。道中、ウルフィナからこの大陸と五つの種族の話を聞かされた尚文は、創作意欲が湧き、獣人族と人間族との禁断の恋愛小説のプロットを書き始める。その内容を聞いたウルフィナは「ありえない」と一蹴するが、尚文は、現実ではそうだがフィクション(小説)の中でならできないことは何もないと語り、ウルフィナにフィクションや小説がどういうものかを理解させる。
その後、獣人族と人間族との交戦が始まる中で人間族に救助された尚文は、二重スパイの可能性があるとして人間族の国の地下牢へ入れられる。そこに人間族の王アルセイヤが訪ねてくる。ウルフィナとの交戦中にフィクションや小説の話を耳にしたアルセイヤは興味を持ち、尚文にR18G並みの猟奇的で残虐なスリラー小説を書かせようとする。
まもなく、フィクションや小説の話を聞きつけた他国のトップたちがこぞって人間族の国へスパイを送り、尚文を攫おうとするが、最終的に尚文は自ら乗り込んできたウルフィナに助け出される。
しかし尚文はその後、この世界で唯一の"小説を生み出せる存在"として注目され、娯楽に飢えた各国のトップから狙われ続けることとなる。
尚文はウルフィナの庇護のもと、ときには使者として公式に他国を訪れ、ときには強引に他国へ攫われ、命の危機に何度も直面しながらも、小説の素晴らしさを大陸中に広めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:22:36
11117文字
会話率:44%
ココ村に住む少女・リン。彼女には、とんでもないチートスキルをその身に宿した幼馴染であるアリスがいた。これはそんな二人の少女が織り成す世界を旅する物語。※しばらくは毎週金投稿予定。異世界転生のような描写がありますが、結構曖昧です。これはネット
小説大賞用に書き下ろした新作連載です。色々感想とかいただけるとありがたいです。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-22 00:00:00
76856文字
会話率:56%
オンラインゲームがもっぱら趣味な高校生、佐藤風見。
そんな彼は日曜日の休日、古参でしているゲーム『アルヘイム』で念願のレベル200のカンストになることを成功する。
すると運営から送られたメールに、記念品として転生アイテムを授与され、それはな
んとゲーム内ではレアアイテムの転生アイテムであった。
しかし転生アイテムを使うとなんと謎の光に包まれて異世界へと本当に転生していて!?
前世のチワワのような魔物に生まれ変わっていて様々な危機に襲われる。
風見「チワワでどう勝てと!?」
そんな波乱万丈な異世界ライフを数日過ごしていると、なんと冒険者に見つかり殺されかけて・・・
ちょっとまって!僕は悪い魔物じゃいお!
地道に成長していく異世界ファンタジー!
・人化したりチワワになったり激しいです。
・イラスト付きですご注意ください。
・不定期更新です
・時々本編を修正折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-03 09:02:38
244620文字
会話率:31%
ある日、次元が融合した。
それと同時に沢山の悪役が現れ、世界は乱れた。
だが、それに対抗するために沢山の英雄が生まれた。
今日も、彼らは世界の平和のために戦う。
でもな、そんな彼等も英雄になる前にはただの人で…どこかに住んでるわけだ。
え、
俺?俺は英雄じゃないよ。ただのモブさ。
ただ…英雄のお隣さんやってるけどね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-28 00:00:00
6963文字
会話率:63%