公立高校で生物を教えていた阿久津誠二と化学を教えていた伊与田佐之はリモート授業中にダーウィン賞受賞級の愚かな死を迎え、コキュートスを名乗る老紳士に映画館風の謎の空間に招かれる。
「愚かな君たちの”その後”がみたいんだ……、ついでに”ギフト
”もあげよう……、祭りのヨーヨーみたいなものだが」
ギフトに疑念を持ちながらも阿久津と伊与田は幻想生物と魔術のまかり通る異世界に旅立つのだった。
そこには異人や異物を収集・保護する『ディペイズマン学会』と呼ばれる組織が存在し、二人は”フール”と呼ばれる愚かな死に方をして異世界に飛ばされた人々に分類される。
「魔力の流れる異世界で【淘汰された人間】はどこに行くのだろうか?」
死に様で終われない冒険譚
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阿久津誠二の備考または記録
*赤の女王仮説:「他種との絶え間ない争いの中で生物種が生き残るためには進化を続けなければならない」という仮説。『不思議の国のアリス:ルイス・キャロル著』より、
赤の女王「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という言葉が元になっているとされる。
死人の俺がいるここはどこにいるのだろうか。
死してなお別の場所で生きながらえる俺な何なのだろう
女王の赤いレースを外れたのだからここはおそらく……、
_____________________折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 23:47:35
9451文字
会話率:31%
異世界にも、アホな輩はいるだろう。現実世界にダーウィン賞を受賞するような輩が存在するのだから、いてもおかしくはない。なら前例を作ってしまえ。
最終更新:2023-05-07 17:54:20
11270文字
会話率:56%
ダーウィン賞、それは間抜けな死に方をしたり生殖機能を失った独身の人に対し、「アホの血筋を絶やした素晴らしい死に方」と称え贈られる賞である。地球の文化が流入したこの異世界でもダーウィン賞の審査が始まった。果たして今年栄冠を掴む愚者は誰なのか?
最終更新:2022-07-27 12:33:40
4547文字
会話率:54%