十九世紀初頭の英国。貴族の娘リアは、亡き父が残した借金の返済猶予と自身の結婚を賭けて、実業家の男と競馬で勝負をすることになった。相手の馬は当地で無敗を誇る評判馬。ところがリアの厩舎には、レースに出せる持ち駒すらいなかった……。
途方にく
れるリアが耳にしたのは、「ターフの錬金術師」と呼ばれる馬喰の噂。その男は、誰も見向きもしない馬の中から駿馬を見いだす天才的な相馬眼を持つというのだ。彼を探すべく、リアは婚約者のエドワードとともにセリ市が開かれる競馬場へ出かけるが……。
近代競馬勃興期を舞台にした競馬歴史小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-07 23:57:26
142275文字
会話率:49%
木野牧場の経営者である木野求次は、牧場を救った競走馬「トランクバーク」引退後、セリ市で新たにオスの馬を買ってきた。
妻の笑美子と娘の可憐によって「インビジブルマン」と名づけられたその馬は、栗東の相生(あいおい)厩舎からデビューすることに
なった。
しかし3歳春に屈腱炎を発症してしまい、現役続行が危ぶまれる状況になった。
そんな中でも、求次達は大レース制覇への夢を追い続けた。
(この作品は、僕が競走馬育成ゲームで体験したドラマチックな出来事をもとに、「トランクバーク号物語 ~牧場を救った競走馬~」とリンクさせながら様々な創作を加えて作り上げた物語です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-14 21:20:42
82113文字
会話率:45%
2011年の秋、牧場経営者の木野求次は競走馬のセリ市に参加した。
彼は経営難と生活費の確保のために愛馬を全て手放してしまい、すでに牧場に馬はいなくなっていた。
家族との関係もうまくいかない中、彼は1500万円しかない資金の中から700
万円をはたいて1頭の牝馬を購入した。
そしてこの馬に「トランクバーク」という名前をつけ、競走馬としてデビューさせることにした。
それは彼にとって失敗の許されない、崖っぷちの挑戦だった。
後にこの馬が求次をはじめ、周りの人達の運命を大きく変えていくことになった。
(この作品は、僕が競走馬育成ゲームで体験したことを基に、様々な創作を加えて作り上げた物語です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-13 07:33:44
96580文字
会話率:38%