富田三四郎は43歳でガンを発症する。ガンの家系であったために十分に用心し、節制した人生を送っていたにもかかわらずの発症だった。
絶望する富田の前に20年前からの友人・夢野が現れる。夢野は今はゲームクリエイターだが、出会った20年前は身寄
りも記憶もない不思議な身の上をしていた。
そんな夢野が「今後は自分が作ったゲームの中で生きないか?」と誘う。ゲームとは三部作のVR型MMORPGゲーム「マジカルグランドストラテジー」であった。
突如魔法やダンジョンが現れた現代社会を舞台にしたゲームで、富田も仕事としてさんざんにやり尽くしていた。
富田はできるならばゲーム世界で存分に、力いっぱい生きてみたいと思い夢野の提案に乗る。
富田はその瞬間から「マジカルグランドストラテジー」の1キャラクターとなったのだ。
が、ゲーム内で目が覚めた富田は絶望する。転生したキャラクターは主人公キャラが通う学校のパワハラ&セクハラ教師の海野荘六であったのである。当然、海野は嫌われ者でゲームユーザーからの評判が悪い。
富田はガッカリしながらも早速ゲームの隠れ要素を使って活動し始める。転生したのは一作目の開始二週間前であったのだ。
富田はある一つの目標をもっていた。それは三作目で始める世界魔法大戦を食い止めることだ。できるだけ人が死なないよう、大きな戦いが起きないように全力を尽くすことを誓う。
富田は悪漢・海野荘六の業を背負いつつも、悲劇を回避するために「マジカルグランドストラテジー」の中を縦横無尽に駆けるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 16:00:00
30226文字
会話率:27%
シミュレーションRPG『英雄の足跡』の嫌われキャラの子供の頃に転生してしまった主人公。ゲーム内の役柄はいわゆるセクハラ教師。少し変わった感性を持った主人公の奮闘記。
ヒロイン「ねぇ、あたまいたいの?」
主人公「?…頭皮マッサージ」
委員長「なんて無駄遣いするのかしら!」
主人公「いや、自作の奴なんだけど…」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 10:00:00
428文字
会話率:50%
私、小山ゆりは教員を目指して、母校へ教育実習に来ました。そこで元担任の相原先生に会いました。和やかに会話していたはずが、何故か壁ドンされています。その時ようやく思い出しました。ここって、生前やっていた乙女ゲームの世界じゃないかって。しかも先
生はセクハラ科学教師と名高い攻略対象だったのです。でも、私モブなんですけれど……。
自サイトにも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-04 17:19:28
4187文字
会話率:64%