超古代文明オグドアス崩壊から時は流れ、バルダ大陸は再び文明開化の兆しを示していた。小国が犇き合うバルダ分裂国家時代が到来し、またその世界は煩雑に姿を変えようとしていた。
バルダ大陸の中央部に位置するタザリア王国の都から離れた小さな町、エ
スタークで浮浪児として仲間たちと暮らしていた少年ジグリットは、炎帝騎士団の騎士長に目を止められ、王宮へと連れて行かれることとなる。
王国が進む戦乱の時代へとジグリットは巻き込まれていく。
内容は電撃文庫で出していただいたものとほぼ同じです。校正が入る前の原稿が元なので、誤字脱字があるかもしれないのと、今も多少手を入れてるので、文章に微妙な違いはあるかもしれません。
巻数ごとのタイトルを一つにまとめました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 17:00:00
937705文字
会話率:30%
元孤児の少年ジグリットは、ナフタバンナ王国の王を斃すため、山賊蒼蓮華の仲間となった。王に仕える魔道具使いに対抗するため、ジグリットと漆黒の騎士は隣国のウァッリス公国にある魔道具使い協会へ向かう。
(初めての方は「タザリア王国物語」から読む
とわかりやすいと思います)
(注:以前電撃文庫で出させていただいていた「タザリア王国物語」と繋がっていますが、この作品のみで理解してもらえるよう書いています。運営の方と掲載可否について話し合いました、今のところ大丈夫なようです(ホッ))
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-18 17:33:50
40408文字
会話率:30%
ダンジョン都市オルフェイアとは世界最大級・最難関のダンジョンを中心に発展した都市として、連日多くの冒険者がダンジョンに潜っていた。
そのオルフェイアにジグリット=アルバーナという一人のヒューマン族の青年もその一人。
近隣の村の村長の次男坊
という立場に嫌気がさしたジグリットは単身オルフェイアに辿り着く。
そこでジグリットの冒険者生活が始まるかと思いきや、近隣の村がサポートしているクランに捕まったジグリットはお目付け役としてベテラン冒険者のミーアと同行させられる。
散々反抗しながらも、聞くべきところは素直に聞く性格のジグリットはすぐにダンジョンのルールを理解し、順調に冒険者をしていた。
ある時、クランからジグリットの幼馴染、ドワーフ娘のプリムが加入させられる。
別名暴走イノシシ娘と呼ばれ、協調性皆無のプリムだが、ジグリットは幼少の頃からの既知ゆえ上手く使いこなす。
その見事さからクランはさらに問題人物--味方を平気で魔法の囮にする傲慢エルフのラーティアや種族的優位をかさに着た生意気ドラゴニュートのシェイアをジグリットに押し付けた。
三人とも普通の指示は聞かないことを痛感したジグリットは囮にされるのも味方に攻撃されるのも全て自己責任という常軌を逸したルールで運用を始めると意外なことにこのパーティーにマッチし、さらに階層を進める。
進む速度、個々の才能、癖のある人物達と色々な意味で注目を集めていた頃、ジグリットのパーティーはダンジョンで時折生まれる特異モンスターと遭遇した。
強大な特異モンスターに対し、これまでバラバラだったパーティーが結束し、激戦の末に打倒す。
その特異モンスターは近々精鋭メンバーでの討伐予定だったらしく、彼らより一歩も二歩も劣るジグリット達が倒したことはオルフェイア中の話題をさらった。
富と名声、美味しい食事に有頂天になっているメンバーを見ながらジグリットは憂う。
自分の才能はメンバーの才能に及ばなく、近い将来別れる羽目になる未来が見えていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-02 22:35:02
74507文字
会話率:37%