太陽の国が栄えて1000年の時が過ぎた。上には眩い光を降らせる太陽があって、ステンドグラスのように煌びやかに彩られた天井があった。下には大小兼ねた建物が立ち並び、人々が大地をかけている。
国の中心には巨大な塔が建っていた。周囲の町が
色とりどりに彩られているなか、この塔だけは白く、無機質さを醸し出していた。この塔は人々の間では『管制塔』と呼ばれている。
管制塔には守護者ガーディアンと呼ばれる天使たちが住んでいて、太陽の国を守るために敵と戦う使命がある。国が建てられたその日から彼らは国を脅かし続ける敵インプルススと永きにわたって戦い続けているのだ。
何度も何度も生まれ、発生する敵に対して、天使たちもまた生まれ変わる。打ち、打たれ、刺し、刺され、最終的には殺されてしまう哀れな天使達。殺されれば天使の魂は国を支える太陽の輝きの一部となって、国を見守り続ける。そして管制塔の頂上からまた新しい天使が生まれ降りてくるのだ。
そして今日、また新しい天使が管制塔の天井から降りてきた。国を護る太陽と、ほかの天使達が見守るなか、その新しい天使は白くなめらかな床へ降り立つと静かに顔を上げて、その場にいる同胞と太陽の姿を見回した。
「あなたのお名前は?」
太陽が暖かく彼に話しかける。背の高い青年をかたどったその天使は、「わかば」と自身の名前を明かしたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 22:28:59
2757文字
会話率:44%
この物語は、パラレルワールドの日本に存在する。
香浜特別行政自治区というちょっと本土とは雰囲気が違う大都市を拠点とする大財閥アケチ・グループのコーポレートセキュリティ(企業内警察)を担当しているー
『Akechi Corporate
Security Service(略称:ACSS)』
のチェアマンであり財閥令嬢であるプランセスとその愉快で痛快な仲間たちが織りなすサスペンス(?)ありのなんか色々混ざった物語である。
※主人公はサクライ・カケルという青年です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 23:37:53
12287文字
会話率:34%
目が覚めたら、知らない部屋に居た。
コの字型に並べられた長机には、備え付けの椅子が設置されており、さながらどこかの会議室を連想させた。
いや、実際会議室なのだろう、机の正面には大きなホワイトボードまで用意されている。
不可解な事に、俺の格
好は上下ともスウェットという寝た時のままの姿であり、とてもではないが外出できるような服装ではない。
そして、会議室には俺と同様に寝巻姿の男女が、長机に突っ伏すように眠っていた。
一体、俺の身に何が起きたのか……?
訳が分からないまま辺りを観察していると、ホワイトボードに大きく文字が書かれている事に気が付いた。
『おぱんつ会議』と。
――今ここに、想像を絶するデスゲームが幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 10:38:27
13927文字
会話率:32%
今日も残業で遅くなってしまった。最近、隣のマンションで同じ年くらいの女性が襲われる事件もおきている。急いでエレベーターに乗る私の後を、怪しげな4人の男が追ってくる。閉鎖された空間で追い詰められていく女性の恐怖を描く超短編サスペンス(?)です
。
※アットノベルスにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-12-25 11:56:47
4777文字
会話率:4%