花車 蜜柑(はなぐるま みかん)の会社には、変な男がいる。
見た目は、理知的な面構えで優良物件まっしぐらな眼鏡男子。
中身は、色々と残念でビビりで『ギャップの塊』というあだ名がつけられるほどの変人。
妙な所で失敗をしたり、突然怯えたり、
悲鳴を上げたりする姿が気になって、入社式で声をかけたのが運の尽きだったのだ。懐かれた。
しかも、部署も同じで席は隣。
最初は顔のいい男の横にいる女ってことで目の敵にされていたけれど、一年もすればお局様にも憐れまれる立ち位置を確保した(当然、嬉しくない)。
それでもまぁ、会社で会うだけだ……って思っていたから我慢できたんですよ。
だから、この展開は聞いていない。
望んでもいないし、恋愛沙汰なんか発生させて堪るか。
私は帰ってビール飲んで、日本酒煽って、ウイスキーと共に晩酌して寝るんで帰って下さい!
――……この話は、キスされて霊能力を獲得してしまった不運だけど不屈の精神を持つ女(主人公)と好きな相手に変なギアを入れて暴走する霊能力があるけど祓えない駄眼鏡のお話し。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 21:49:39
7656文字
会話率:30%
ここは辺境の地ファーゼスト領。
土地は痩せ、魔の領域に囲まれた最果ての地。
それを治めるのが私、ルドルフ=ファーゼストだ。
「私の領民だ、攫って何が悪い?」
「金を貸せだと?よし、5倍にして返せ!」
「食糧が欲しい?貴様はブタの餌でも食っ
ていろ」
などなど我儘放題、好き勝手し放題。
強きを助け弱きを挫く、悪徳領主ルドルフの華麗なる日常をお届けします。
(※嘘は言っていない)
現在、不定期更新を行っておりますm(_ _)m
追伸:2018年1/16にアース・スターノベルさんから、まさかの出版を致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 12:13:42
422811文字
会話率:24%