女神と魔神が余興のために創り出した『箱庭世界アルコニア』。
そこでは生物すべてが役者であり、一つ一つの行いが動画として楽しまれ神力の付与という形で評価されていた。
ある時、世界の片隅で事件が起きた。
魔法学院の生徒たちを乗せた飛空艇が、魔
境と呼ばれる大地に不時着したのだ。
魔物の一大生息地である魔境から帰還した人間はかつて一人もおらず、生存は絶望的と思われた。
――だが、奇跡は起こった。
生徒の一人サラが召喚術で呼び出したのは、現役バリバリのハリウッドスター『ニコ』だった。
アメリカ移民でありながら日本の文化&武術マスターであるニコはアクションが超得意。
大型魔獣もテロリストの罠も、生存者によるバトルロワイアルをも鼻歌まじりで解決していく。
演技だってバッチリで、キメ顔キメ台詞が要所要所で炸裂する。
ハリウッドスターの大活躍に、神々の掲示板はコメント爆速で大盛り上がりだ。
神力を得て更なる強さを手に入れたセーガルは子供たちを救えるか? 契約期間内に地球に戻れるか?
ハリウッド風異世界配信の、始まり始まり――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-16 12:13:38
38504文字
会話率:31%
中学二年生の夏、僕は塾帰りに不良達に絡まれ大ピンチだった。
カツアゲされる――だけならまだいいのだが、最悪なことに彼らの目的は僕の体らしい。
「グヘヘ、引き締まったイイ尻をしてやがる……」
スポーツの類はしていないが、我が家は常に心身を
鍛えるべしという家訓があり、僕は文系の割には引き締まった体つきをしている。
どうやらそれが仇となり、狙われることになってしまったらしい。
「クッ……、殺せ……」
菊の花を散らすくらいなら、命を散らす。
そう覚悟を決めた瞬間――、男の一人が何かに気付く。
「ん? なんだ嬢ちゃん、もしかして参加希望か? 残念だが、俺達は美少年専門でなぁ。そういう願望があるなら、お隣の路地をオススメするブベァッ!」
男が最後まで言い終わる前に、強烈な打撃が腹に突き刺さる。
男達は瞬間的に近付いてきた少女がヤバイ存在と悟るが、時すでに遅く暴虐の嵐が吹き荒れた。
鮮血に染まる赤髪の少女は、真紅に染まった指をペロリと舐め上げてから、頭上の月を指さす。
「月を見るたび思い出しなさい!」
そう言い残し、赤髪の少女は去っていった。
あの夜以降、僕――いや、俺は、一から体を鍛え直した。
変わり者の師に武術を習い、戦うすべも身に付けた。
そしてある程度自信がついたころ、再び夜の街へと向かう。
目的は勿論、もう一度あの少女と会うためだ。
しかし、いくら夜の街を探し不良達と喧嘩をしようとも、少女が現れることはなかった。
あの少女は、一体どこへ行ってしまったのだろうか……
結局少女と再会することはなく、俺は高校生になった。
あの夜からもう、1年以上が経過してしまった……
しかし、俺は諦めない。
必ず彼女と再会し、そして――
※この作品は武 頼庵(藤谷 K介)主催の『月(と)のお話し企画』参加作品になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 06:16:08
5012文字
会話率:32%
橘くんは失恋し、新しい彼女をつくろうとするのだが…。
最終更新:2022-10-01 13:47:37
5212文字
会話率:15%
気付かない間に話題の中心に。
でも本人は全く気付かず過ごしている。
鈍臭くないのに、気付いていない。
これは、周りを心配させぬ心遣いか?
それとも、ただのアホなだけなのか?
昼行灯とは良く言ったもんだ、そいつはアンタが決めな!と布団でキメ
顔で言ってみたり
男が何かを決断した時、物語は進んだら良いなー
とか、言ってる奴がまさかの主人公
出来損ない?ノンノン!成り上がり?ノンノン
俺強い系?女に囲まれる系?弱い物助ける系?
全てNO!
目的の為なら手段選びません。例え犠牲が出ようとも。
だって所詮他人じゃないか!!
そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 03:46:33
742文字
会話率:0%
とある神曰く、暇を持て余した神々にとって人間という生き物は最高の娯楽であり、その中でも国の興亡というのは、中々人気のあるジャンルであるらしい。
そんな人間味の強い神々であるからして、無駄なものから、多趣味なものまで、様々なことを話し合
っていたりもする。
そして世界で起こる怪事件は、この議論によって神々が世界に介入し、巻き起こるものが大体であったりする。
今日も今日とて、神界では議論がいたるところで白熱しており、いつものように、面白いと思われた話題がSNSかみの遺物にて話題を席巻していた。
――まとめから抜粋――
議題:国のトップがどんなだったら滅亡しないか話し合おう
ロリ魂豚野郎曰く「中身は関係ない、トップがかわいいロリであれば絶対うまくいく」
飽きっぽい魚曰く「あえて国を壊しそうなやる気のないやつに建国させてみようぜ」
加齢臭フェチ鳥曰く「おっさんいいよ、おっさん。至高だってはっきりわかんだよなぁ」
黒幕臭を漂わせるクソガキ「そんなに言うなら私の世界で試してみようじゃないか。その『底辺おっさん幼女が王になったらうまくいく説』とやらをね」
――――――――――――
この物語は、荒らし相手にキメ顔で言った冗談がまとめサイトにすっぱ抜かれ、SNSでバズってしまったがゆえに、引けなくなった神によって始まってしまった、そんなお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 09:00:00
2767文字
会話率:12%
僕のお隣さんはいわゆる天才ってやつだ。
だから何をしでかすかなんて予想もつかない。
その突拍子もない行動に僕も巻き込まれることは多々あったが、まあ慣れた。
今では悪いことじゃなければ何でも好き勝手にすればいいと思ってる。
僕も好き勝手やらせ
てもらうけどな。
そう言ってキメ顔で振り向いたら担任が立っていてビビった。
「朝礼を始めるから早く席に着け、初野」
これは、担任の言葉に素直に応じる品行方正な僕のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 21:00:00
14217文字
会話率:46%
「ワイの正射影ベクトルで君のハートをモンキーハンティングしてやるよ」
彼はキメ顔でそう言った。
最終更新:2017-06-01 22:23:51
707文字
会話率:16%
とある女子高生の、日常。その1ページを切り取って描いたものです。
ふと思い立って書き始めたら、キャラが暴走し始めていたのですが。私は悪くない……!
最終更新:2015-08-19 10:27:50
4675文字
会話率:32%