【モブ】とは、その他大勢の名無しであり、どこにでもいそうな特徴のないキャラクターである。
物語でいえば主人公でも敵役でも、ましてや脇役ですらない。背景に溶け込んでいるような、顔も名も無く目立たない存在だ。
だけど僕――佐藤太一は、敢えて
モブとして生きることに徹している。
何故、わざわざ自分からモブになろうとしているかって?
恐らく誰だって、己の物語の主役になりたいと思うだろう。だけど僕は違う。主役なんて一切合切興味がない。
人生に荒波を立てず、可もなく不可もなく、平凡平穏な生活を過ごしたいのだ。
ならばどうやって平穏平凡な生活を送ることができるか。その答えにたどり着いたのが「モブ」だった。
モブとして生きることこそが、平凡平穏に過ごす為の最大の近道なのだ。
けれど、モブに徹して生きるのも意外と難しいところがある。
人生とは社会で、誰かと関わり合ったり柵《しがらみ》も多いものだから、否が応でもあちらから物語に引きずり込もうとしてくるんだ。
例えばそう…放課後の帰り道にナンパから“助けてさせられてしまった女の子”が、アメリカから僕の学校に転校してきた帰国子女であり、カリスマモデルの蘇芳アカネだったこととかね。
そんな蘇芳アカネに目を付けられてしまい、モブ生活が脅かされてしまう。
そんな事は許さない。
僕は必ず、モブとして生き抜いていやる。
僕が編み出した、【モブの流儀】を使って。
登校日2025/2/1折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 19:00:00
53767文字
会話率:38%
落ち着いた雰囲気の喫茶店。コーヒーの香り漂う店内で。
「いえ、結構です」
「…………書いて」
「書きませんし、凛りんさんは18歳でも、僕は16歳。結婚できない年齢ですし、そもそも結婚しませんから」
「…………マンデリン、おかわり」
「はい!
喜んで〜」
にっこりと笑顔で答える。
凛りんさんはぷるぷると肩を震わせて、手に持っている婚姻届の用紙をぐしゃっとした。
「………めんこい」
そして、顔を覆う。
いつものやり取りに、喫茶店のマスターが微笑ましく笑う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 14:03:20
6370文字
会話率:34%
兎月 優は七宝グループの会長、カリスマモデル、高校生、三つの姿を持つ男。見た目は美女にしか見えない男の娘。そんな男の願いは2つ。父の遺言人助けと平穏無事に目立たない生活をしたい。だが周りがそうさせない。
この物語は兎月優を中心とした日常
系コメディーです。たまにシリアス。
濃いBL、GLは含みません。
1話は約2000文字前後です。
R15念のため折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-18 11:00:00
1249062文字
会話率:32%
政治家の家系に生まれた真野穣と、母子家庭に育った愛里が互いに人生の要所要所で交差しながら、それぞれの居場所を探して行く。
カリスマモデルになってランウェイを歩くと宣言した愛里と、政治の世界でもがきながら自分のやるべきことを見つけ出す穣の物語
。
それぞれが志した先で見えた景色とは——。
幼馴染のふたりが辿る数奇な運命。
※この作品は「note」にも掲載しています。
https://note.com/kagetora1/n/n531b1df234de折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 11:11:05
71957文字
会話率:41%
「僕」――つまりルリと、ユクは高校生で、ユクはカリスマモデルにも劣らない容姿なのに無表情。ルリはユクの一番のトモダチだが、密かに彼女に憧れ、羨んでいた。夏のある日、二人のなんてことのない関係に変化が生まれる。
最終更新:2018-02-17 17:00:00
8914文字
会話率:53%
憧れのカリスマモデル飯野さとしとデートをすることになった小野あゆみ。
しかし、彼の背後には強烈な姉の存在があった……。
若干オチ(?)あり。
最終更新:2017-03-05 08:00:23
5732文字
会話率:40%
どうしてもモデルになりたいミカは、カリスマモデルのエリに相談。
すると、スカウトされに行ってみようとエリが言い出し・・・!?
ミカのモデルサクセスストーリーが始まります!
最終更新:2010-03-28 15:04:45
1463文字
会話率:58%