巻き込んだ男と巻き込まれた男の口には出せない心の中の言霊
最終更新:2024-02-11 01:00:00
4703文字
会話率:80%
繁華街の裏通り。人目のつかない場所に位置する店、「明星」。
世間に疲れた人、趣味を語らう人、愚痴を零す人。様々な人が訪れる昼はカラオケ喫茶、夜はBARの店である。
地下には小さなシアタールームを備え、希望が通れば自分の好きな名作映画も上映出
来る。
そんな店の裏手には、知る人ぞ知る秘密の場所があった。
【注意】
この作品はフィクションです。
未成年喫煙の表現がありますが、
「飲酒喫煙は二十歳になってから」
ですので、十分ご注意ください。
この話は一作目です。
次作は〔始まり篇〕になります。
この作品は「魔法のiらんど」にも掲載しています。作者名はこちらと同じく<月宮 冬雪>で連載をしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-01 17:00:00
51768文字
会話率:46%
おれは凧西(たこにし)建設に所属するやくざの末端だ。鉄砲玉として選ばれ、カラオケ喫茶『つぐみ』の前で待ち伏せしていた。ところがあいにくの悪天候だった。
狙うべきは敵対する御手洗組(みたらしぐみ)の舎弟頭、木積 紳一郎(ぎづも しんいちろう
)だ。
おれの懐にはベレッタM92Fを忍ばせている。今日の11時30分に『つぐみ』にて、御手洗組の秘密の会合があるという。奴が到着したのを見計らい、コレで殺るつもりだった。
ところが潜伏した工場跡へ、春鹿(はるか)と名のる女子高生が雨宿りに舞い込んできたのだ。
大阪弁まる出しの春鹿のペースにはまり、調子を狂わされるおれだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-20 21:07:34
11736文字
会話率:41%