レベルというものが存在せず、生まれたときの能力値で強さが決まってしまう世界。スキルは各人に一つずつ。それも戦闘に使える技かどうかはわからない。
そんな世界で国境を守る辺境伯の末子として生まれたレルシャは、誕生時の能力値がわずか1しかなかっ
た。成長しても戦闘生命力(HP)が15にしかならない。最弱の出来そこないとして、強い兄をうらやましく思うレルシャ。
そんなとき、兄がクーデル砦の奥にある解放遺跡を見つけ、能力が二倍になった。自分も強くなりたいと砦をめざすレルシャだったが、その途中、狩小屋で出会った少年ダヴィドを助ける。すると、ダヴィドを追ってダークエルフたちが襲ってきて、ソフィアラに大けがさせてしまう。
レルシャが二度と危険を犯さないよう、領地のなかでもとくに僻地のラグナランカシャ村に住まわせることを、父は決定する。
その村は古代の聖地と呼ばれており、遺跡がとてもたくさんあった。じつはそれらのほとんどが解放遺跡なのだが、ふつうの人には入口が見えない。しかし、レルシャにはなぜか扉が見えるのだ。戦闘には役立たないカススキルだと思われていた『発見』が、解放遺跡の入口を発見する能力だったのだ。
そこからレルシャの快進撃が始まる。次々と能力を解放し、強くなっていくレルシャ。そんなある日、クーデル砦が魔物に襲われたと連絡が来て……。
大人も子どもも安心して読める王道ストーリー。
※この作品はカクヨムでも掲載しています。こちらと同時公開。
©︎ 2024 suzumori mio折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 09:40:00
134881文字
会話率:53%
不思議な力『スキル』。使えばたちどころに火を起こし、水や電気を生み出す。
この世界に暮らす人々は狩りや生活に、スキルを大いに活用した。
スキルを得る方法は、2つ。
1つは、魔獣を倒して得られる魔石を集め、祭壇に捧げて引くことが出来る
『魔石ガチャ』。魔石ガチャからは、1度に1つだけスキルを得ることができたが、引くために大量の魔石が必要だった。上級冒険者でもガチャを引ける頻度は1年に1度くらいと、数を引けるものではなかった。また、努力して高価な魔石を集めたは良いが、カススキルを引くこともあり、魔石ガチャを好んで引く者はあまりいなかった。
好みのスキルを得るため、人々はもう1つのスキルを得る方法『無限引き直しガチャ』を重要視した。無限引き直しガチャは、成人後、生涯で1度だけ、スキルを確定させるまで引き直すことができた。1度に10のスキルを得ることができ、好みのスキルがでるまで引き直し、いわゆる”リセマラ”を行うのが、世の常であった。
首都から遠く離れた、人口100人にも満たない小さな村「コヤット」。この村に成人を迎えた青年がいた。彼の名はフィリス。
彼はレアスキルを複数所持する有名な冒険者を親に持ち、いつの日か自分もレアスキルを得て、冒険者になることを夢見ていた。
成人してすぐ、期待を胸に引き直しガチャに挑むフィリス。しかし、何度繰り返しても、ガチャから出るのはゴミスキルばかり。
「いったいいつになったら冒険に出られるの!?」
これは、彼がリセマラを繰り返し、強力なスキルを手に入れて偉大な冒険者となる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 12:10:52
31439文字
会話率:54%
故郷を魔物に奪われただ一人生き残ったカールは、【通信】という平凡なスキルを授かった。
しかし、このスキル──ただ長距離通信ができるだけの代物で、一般に通信魔道具が普及した今となっては雑魚カススキル扱いでしかなかった。
ただし、侮る
なかれ。
なんと、このスキル……ただ長距離通信ができるだけのスキルではなかったらしい。
仲間に騙され、無情にも単身でダンジョン奥地に捨てられた時、
その【通信】スキルが真価を発揮する──────!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 20:51:07
40257文字
会話率:30%
孤児院から追い出された・・違った。旅立った若者が冒険者になって根性と努力で成り上がるお話。
最初は孤児院仲間3人で協力して成長してゆくが、主人公のカス召喚魔法により徐々にチームが組みにくくなって行く。
主人公の持つ召喚魔法(ゴブリンのみ(
笑い))は本当にカスなのか?謎が謎を呼ぶ驚異の異世界物語がいま始まる・・様な始まらないような・・・
完結したとたんに日間ハイファンタジーに連日ランクインしてます。応援してくださった方ありがとう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-11 08:18:31
138071文字
会話率:63%