私は夫と三歳の息子であるそらの三人で暮らしている。ある時、私は部屋の隅に置かれているそらが可愛い字で書いたであろう『たからもの』というアルミ製の箱を見つける。私は男の子がどんなものをたからものにするのか興味がわき、そっと開けてみることにし
た。
箱を開くことで日常が変わってくる。覆水盆に返らず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 10:52:40
2035文字
会話率:49%
あたしが幕末の人斬りだったら。
最終更新:2022-10-31 07:00:00
1068文字
会話率:34%
久しぶりに、アルミ製の鍋焼きうどんを食べた。
値引きシールが貼られていたから。
鍋焼きうどんは美味しい。
しかし、なぜか少し寂しくもなる。
エッセイを書くなんて、いつぶりだろうか。
最終更新:2021-12-16 00:05:24
694文字
会話率:0%
窮屈で狭苦しいベランダは使い勝手の良いものではなく、翔真も母もわざわざ踏み入ることはなかった。過去に取り残されたようなその小さな廃墟で、翔真は母に隠れて煙草を吸うようになる。
ベランダに出る度、翔真は視線を感じていた。
アルミ製の手す
りの向こうに見下ろせる一階の暗い庭。そこにいつも、一人で遊んでいる幼い男の子の姿があった。
何度となく翔真が目を向けても、下の子がベランダを見上げているところは一度も目にすることができていない。
おそらく錯覚なのだろう。
翔真はまた、視線の中で煙草を咥えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-20 18:14:50
40046文字
会話率:26%