都内で塾講師をしている23歳の翔《わたる》は、かつて一度だけ書籍化を経験した素人物書き。
優れた文才を持つ彼はもともとヒューマンドラマを書いていたが、ある出来事がきっかけでそれが書けなくなり、そしていまはなんの情熱もなくただ『よく読んで
もらえるから』という理由だけで『異世界もの』を書いていた。
読まれたいという願望、しかし安く消費されたくはないという虚栄心。
それを数々の『嘘』によって紛らわす彼。
そんな日々を送っていた翔は、ある日、愛加里《あかり》という小説家志望のふたつ年上の女性と出会う。
どうしても、とあるコンテストで賞をとらなければならないのだと胸の内を吐露する愛加里。
そしてひょんなことから彼女に「小説の書き方を教えて欲しい」と頼まれ、翔は彼女と交友を深めていくうちに、徐々に彼の『物書き』としての物語を再び動かし始める。
書籍にしていただいた『僕が恋した図書館の幽霊』に登場する『奏さん』が現在の姿で登場しています。
『光風の伝言』、『僕が恋した図書館の幽霊』に続く、『光風の伝言』シリーズの1作です。
かつて、エブリスタさん、カクヨムさんに掲載させてもらっていたものを再構成してお届けします。
どうぞ、よろしくお願いいたします(^^)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 20:16:35
143549文字
会話率:32%
部屋の片付けをしていた神木 律は、幼い頃に母によく読んでもらっていた本を見つける。
タイトルは「「Another would」」
どんな話だっただろう…と本を読み返し始める。
_______気がつけば、夕食の時間。
母に呼ばれ、リビン
グへ向かったまではよかった。
ふと目に入ったのは、父が座っているソファの横にいる「白いスーツ」と「赤色のネクタイ」を身に纏った男の人。
いったい彼は、何者なのだろうか_____。
そして、このあと何が…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-02 21:54:00
1296文字
会話率:17%
引き出しの奥深くに見つけた、USBメモリ。昔の自分の、夢と希望をつめたそれ。昂ぶる気持ちを抑えきれず、見たそれは――予想通り、今の自分にとっての、黒歴史の塊となって帰ってきた。小説を書く人になら、きっと誰でも訪れたであろう、その中身は……
※昔の自分の小説の一つに()でツッコミをいれていく完全な一発ネタ。自己満足な形式なので、合わなければすぐにお止め下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-07 01:00:00
3358文字
会話率:44%
にじいろのはね
幼い頃、母親によく読んでもらった本の一冊のひとつ。
少女に会える日は来るのだろうか。
そんな事を読んだあと母親によく言っていたな。
キーワード:
最終更新:2011-02-28 08:02:42
568文字
会話率:5%