婚約者の浮気により、突然婚約破棄をされた男爵令嬢ミーア・バンプキンは、学園の図書室で机に突っ伏して落ち込んでいた。すると、頭上から彼女を労るような優しげな声が。不思議に思い、顔をあげた彼女の前に現れたのは、40年前に亡くなった筈の、かの英雄
と名高い騎士であり公爵嫡男のマーリオ・ビスコンティーヌの生き霊だった。
彼は一風変わった性格で———
『アタシがアンタをとびっきり美しくなる様に磨いてあげる。それからあの元婚約者をオトしてこっぴどく振ってやるのよイーヒヒヒヒヒヒーーーッッ!!』
「ええ……」
———オネェ、だったのだ。
これは、芋っこ令嬢ミーア・バンプキンと、麗しの貴公子マーリオ・ビスコンティーヌ(生き霊)が立ち向かう、ゆるっとした逆襲の物語、なのである。
※ついでにオネエの秘密も紐解かれます(割と早めに)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-20 20:17:25
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会話率:55%