冒険者として名を馳せるべく第一歩を踏み出したダリオン。
剣の腕良し、度胸良し。冒険者としての資質は申し分なかった。
だが、たった一つの欠点が致命的。
そう、かれはとんでもない恥ずかしがり屋だったのだ。
ゴブリンとも顔を合わせられないダリ
オンは、実力を発揮できずに周囲から疎まれていた。
そんな中、とあるダンジョンで仲間に見捨てられ、窮地に陥った彼は一つの”仮面”を拾う。
「この仮面……着けたら恥ずかしくない!!!」
南に攫われた美少女あれば助けて相棒とし、西に迷える変態発明家あれば雇い入れ、東に暴れる竜あれば飼いならし、北に荒れ狂う魔王あれば世界を巻き込んだ一大決戦。
仮面に秘められた力も使って、向かうところに敵は無し。迫る敵をなぎ倒し、仮面剣士は今日も行く。
これは一人の青年が英雄になるまでの物語。
「さぁ、行くのよ仮面セイバー! 我が商会の未来の為に!」
「だからその名前は使わないって……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-01 19:00:00
187466文字
会話率:31%