両親を亡くし、ひとりで生きるために必死で働いてきたレイチェルは水鏡に映る自分の姿を見てため息をつく。もう少し器量が良ければといつも思っていた。
そんなある日、道で蹲る老婆を助けて食事を与えると何でも望みを叶えてくれると言う。レイチェルが冗
談で美人にしてと言うと老婆はお安いご用と言って呪文を唱えた。次の朝、老婆は置き手紙を残していなくなっていた。
レイチェルが職場に行くと誰だと言われて鏡を見ると、別人のように美しくなったレイチェルが映っていた。そんなレイチェルを見染める伯爵と彼女の恋の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 11:50:34
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会話率:60%