十五歳になって冒険者になった黒魔法師の私は、『片翼の風』というB級冒険者のパーティーにスカウトされるけど、二年経っても初級攻撃魔法しか使えない落ちこぼれだった。
そんなある日、『災厄の森』でゴブリンの群れに襲われ、絶望の淵に立たされた時、
【無間魔法】という最強の魔法を身につける。
これでパーティーの役に立てる!
そう思った私だったが、パーティーのみんなとの関係は悪くなっていき、そして。
「悪いが、お前をこの『片翼の風』から追放する」
告げられたのは、無情の言葉。
これは、落ちこぼれだった黒魔法師が最強の力に目覚め、追放と共に始まる、優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-26 19:46:50
5605文字
会話率:38%
その日、魔法師スダチは最強の回復魔法師になった。
しかし彼の治癒魔法は犠牲を伴う人智を越えた魔法だった。
患者の傷を癒やす代償に聴覚、視覚、触覚、声帯など人体機能を一定時間失う諸刃の魔法。
スダチは諸刃チート魔法をもってして世界を知るため
に冒険にでることを決意する。
決意の先、スダチは長い旅の中で様々な「世界」に出会うことになる。
旅の最初に訪れた都市アガルタで、スダチは獣魔の少女リンゴの「世界」と出会う。
これは人間と魔物の「世界」に触れる物語――世界はずっと醜い正義で溢れている。
「回復魔法師がみんないい奴だと思うなよ!」
※サクサク進度では無いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-25 03:19:02
66449文字
会話率:30%
『僕』
皆様は奇跡というのをご存知でしょうか?
僕は境香(さかい かおる)と申すものですが昨日まで少女をやっておりました。今日の朝起きたら狂喜乱舞する両親と、霊媒師の(巫女服姿でした)婆さんが僕の部屋にいて「男性化成功じゃ!」と満面の笑みと
Vサインで迎えてくれました。
事前確認などありませんでしたし、以前に妙な素振りもありませんでした。
用意してあった男子用の制服を渡すと、ベッドの上で固まる僕をおいて両親は仕事へ、婆さんは札束を手に家を出て行きました。体がありえない事になっているので今日は学校を休もうと思います。
『私』
す、すーすーする。スカート穿くなんて生まれて初めてだよ。
スカートの下から足が見える。男だった頃に何度もチラ見した存在になっちまった。外に出たくねぇ。いや……待てよ?別に兄ちゃんの言うとおり女子の制服着なくてもいいんじゃないか。
「樹紀、考えてることは分かるがその顔だとバレバレだ。どう見ても女にしか見えない。」嘘……だろ?
「男の中に女一人の微妙な空気を味わいたいなら好きにしろ。」ぬぐう。
「大体なんだよ兄ちゃんの友達!女体化ビームって!?」
「て、寺生まれなんだよ。」「意味分かんねぇーよ!?しかもあの人始終半笑いだったし。」
「イツキ、いいからもう行くぞ。」「姉ちゃんはいいの?こんな私でいいの?」
「担任にはもう話したから安心しろ、信じてなかったがな。」「姉ちゃん!そんな手際のよさいらないよ!?」
……僕と私のTSライフ、はっじまるよー。(涙声)
(出落ちです。本編がおまけです。三話に分けた短い話です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-01 16:20:42
5339文字
会話率:29%