お母さんの葬儀のあと、金木犀の咲く庭で優が泣いていると、小さな女の子が現れて言った。
「お兄ちゃん、なんで泣いてるの? 男の子は泣いちゃだめなんだよ」
女の子は赤い漆の椀に庭の枯山水の白砂をすくうと、金木犀の花を載せて優に差し出す。
「
はい、ご飯。アーちゃんおかかのふりかけご飯大好き。ご飯食べたら涙が止まるよ」
なんだかわからないうちに、優はその子と、おままごとを始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 03:08:01
6065文字
会話率:35%
とある町に住んでいる女の子のノルン。
かのじょはいつだって、ふしぎにおもっていることがありました。
これはなにかしら?
あれはどうしてなのかしら?
ノルンは首をかしげながらも、じぶんがおもったことをやってみます。
そんなノルンをみんな
ふしぎな女の子と言いました。
でも、きっとだれもがじぶんだけのふしぎがあったはず。
きょうも、ノルンはふしぎなことを見つけたようです。
だれもがしっているけれど、だれもこたえはしらないことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-06 23:36:26
4196文字
会話率:44%
千のやり直しの果て、全てを諦めた主人公。
これはその力を手に入れた男の物語。
*
八月、夏真っ盛り。
灼熱の太陽がじりじりと河瀬宮町を照らす中、青年・新藤 翠(しんどう あきら)は人混みの中で彼女と出会う。
冬用の黒いロング
コート、紅い髪、コバルトブルーの澄んだ瞳、透き通るような白い肌。可愛らしい人形のような愛くるしい容姿、しかし鬼よりも鬼みたいな炎の似合うふしぎな女の子。
おかしな二人組に絡まれていたところを助けようとしたら、逆に助けられ。それをきっかけに翠は神の遺産――聖魂紋章《エンヴレイム》を発現させ、あらゆる因縁に巻き込まれていくことになる。
それは、混沌の火孔で渦巻く母への怨嗟・闍魂の子。
それは、愛する者の為に運命を捨てた者・壊れた正義。
それは、人であり人ならざる無貌の英雄・最古の王子。
それは、英雄の代わりとなった・無貌の少年。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。
URL https://kakuyomu.jp/works/1177354054921162389
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 20:26:04
31169文字
会話率:20%
カンガルーの男の子は風に乗って旅をします。そして、とある街でふしぎな女の子と出逢います。
ヒトの姿となった男の子は、ひとときの愉しい時を過ごすのですが……。
女の子とは、青い蝶がみた刹那の夢なのでしょうか?
また「いのち」とは、は
たまた風とは何なのでしょうか?
ふしぎな感覚の哲学的ファンタジーです。
(「星空文庫」でも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-13 21:39:41
13341文字
会話率:31%
舞台はとある異世界。
「一度蘇ってみませんか」
「本当に蘇られるの?」
世界を旅する特殊な少年と、ふしぎな女の子の出会いの物語。
最終更新:2012-03-24 15:09:10
1188文字
会話率:47%