エルランド大陸に繁栄を誇るベルク連合国。
4つの国家からなるこの連合国は、建国400年を迎えても尚、その威信を隣国に示し、大連合国としての結束は緩むことなく栄華を極めていた。
〜カサン・ベルク王立エルランド学院〜
「マラン教授!やはり
今のベルク連合国は間違っていますよ!」
1人の若い学生が教授室で熱弁を振るう。
「おいおい、いきなり何を言い出すんだい。アルくん?その一言は下手したら国家侮辱罪にあたるよ??」
「だって、そうでしょ?ベルクの正統後継者は王家直系のキシャード・ベルクさまが治めるこのカサン・ベルクです。従属国としてならまだしも連合とは一体どういう訳か、、、」
「ふむ、建国400年経って尚、そんな事をまだ訴えている者がいるのもまた事実じゃな。」
「じゃが、いいかいアラートくん?今のカサン・ベルクがあるのは他の三国の助けがあったからこそじゃ。カサン・ベルク一国では今頃カサン・ベルクは滅んでいた事であろう。」
「なっ?!マラン教授なんて不敬な事を!!!」
若者の顔がより一層強張っていく。
「いいから聞きなさい!君は今一度ベルク連合国の成り立ちを学ばねばならんようじゃ。連合成立に尽力し、その命をも国のために捧げた者たちの想いを感じなさい。」
「想いって、ジオール戦役の事なら授業で一通り学んでますよ、僕は。」
「そうではない、授業で文字をいくらなぞってもそこに至るまでの人の想いまでは分からんであろう。よいかい?ベルク連合国はな、、、。」
このお話はベルク連合国の建国に至るまでにその生涯をエルランド大陸最大の戦争、後に「ジオール戦役」と名付けらてた戦いの渦中に身を投じた者たちの記録を綴った英雄譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-02 14:28:50
5091文字
会話率:56%
気がつくと俺は異世界いた。
でも、引きこもりの俺に異世界はちょっと過酷過ぎたみたいっす。
正直もう帰りたいけど、帰る手段もわからないのでここで精一杯生きていきますわ。
最終更新:2019-10-25 01:26:19
5573文字
会話率:3%
「君はウニのような女性だ」
そんな事を言う貴方なら、きっと私を連れ去ってくれるはず。
たくさんのことに縛られ生きている私を。
でも、ウニみたいなのはお互い様なのよ。
貴方と私は似ているの。
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伊賀海栗 様主催『インド
人とウニ企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-27 21:49:06
3699文字
会話率:15%