【10話完結の中編小説です】
冴えない俺は、車から身を挺して一学年下の後輩、羽黒澪を庇った。
それからというもの助けた美少女、澪に懐かれたらしく毎日かまってくるようになった。
「セーンパイ、一緒に帰りましょ♪」
「センパイ、明日デートに行
きませんか?」
チョロい俺は当然惚れてしまう。
それを見計らったようなタイミングでなんと澪の方から告白してきたのだ。
躊躇う理由などない俺は当然OKして晴れて澪と付き合うことになった。
その後も順調に付き合いを重ねて、そして付き合って1ヶ月の記念日……
「センパイ……目を瞑ってください」
モジモジとそう言った澪を見て俺は確信する。
ついにその時が来たのだと。
俺は言われた通りに目を瞑った。
……
…………
………………カプっ
首筋にチクリとした痛みが走り目を開けると……なんと澪が俺の首筋に歯を突き立てて血を吸っていた。
なんと澪は吸血鬼で、最初から俺のカラダ目当て、血液目当てで付き合っていたのだと言う。
「別れますか? 無理ですよね? だってセンパイ私にもうベタ惚れですもん」
惚れた弱みに付け込まれ、付き合う対価に血液を要求されることとなった。
純情な心を弄ばれた俺は復讐を決意する。
澪を俺の血無しでは生きられないカラダになるまで調教してやる……と。
【一途な主人公と小悪魔系後輩が織りなす誰も不幸にならないざまぁラブコメ、開幕】
※カクヨム様にても投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 20:10:38
23920文字
会話率:40%