江戸のある蕎麦屋に最近、一人の男が出入りしている。
いつも決まった時間に来ては盛り蕎麦を十枚、ぺろりと平らげて帰っていく。
それを見ていた常連客達は、盛り蕎麦二十枚に一分金(今の価格で約二万円)の賭けを持ち掛ける。
無理でございますと言いな
がらもその男は二十枚平らげて一分金を獲得して帰った。
収まらないのは常連客、今度は盛り蕎麦三十枚で二分金(約四万円)の賭けを挑むがそれも敗北。
口惜しがる常連客に金公という男が、その蕎麦っ食いの男の正体を教える。
そばの清兵衛、通称そば清と呼ばれ、最高記録四十枚という猛者だと知り、今までの借りを返すべく、常連客たちは五十枚で一両という賭けを挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 23:13:44
9531文字
会話率:1%
この作品は落語の演目、「そば清」のあらすじが含まれています。蕎麦とある男の奇妙な話です。
最終更新:2020-12-31 04:17:03
881文字
会話率:0%
八部と与田が参列した葬儀は空っぽだった。
故人を悼む参列者の姿もなければ、棺の中に当人の遺体もないのだから……。
蕎麦好きで知られる清野氏の突然の失踪。彼は本当に死んだのか、なぜ行方をくらましたのか。不可解な謎に探偵気取りの二人が立ちむか
う。
(落語『そば清』『粗忽長屋』原案)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-20 14:07:19
8860文字
会話率:56%