頭を撫でられて、可愛いと言われて、ぎゅっと抱きしめられて、ころっといった。
お手軽な女を都合よく使うための魔法の言葉に過ぎないのに。
24歳、なんて中途半端な数字。
本気で紹介する気もないのに、あいつのタイプの女友達の話をしたり、お嫁さ
んの条件を聞いてみたり。
察しの良いずるい男にばれないように顔を隠して。
冗談でも、彼女になってあげようかなんて言えない。
言えない気持ちのまま、ずるい男と身体を重ねる。
ずるい男の望むような女の子なら、こんなにぐるぐる頭を巡らせなくても平気で言えるはずの言葉。
あーあ。めんどくさいなぁ
今日もまた、あの男をどうやって手に入れるか、姑息に臆病に、滑稽な作戦を立てる。
「くず」
「えぇ~俺結構他の男と比べてまともな部類だと思うけどなぁ」
そうだよ。君はまともで、意外と実直で、根っこが優しい。
合えば会うほど、話せば話すほど、君はずるい男だね。
そんな態度でいて、女が落ちたらポイだなんて
クズいね
他の男よりまともで、優しくて、女が喜ぶ言葉を紡いで、
だからくずなんだよ。
とっても、くず。
あぁむかつく
こんなわかりやすい男に引っかかる自分のちょろさに、腹が立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 08:15:05
42855文字
会話率:42%
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落
ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
全1~5巻発売中です。
本編はアルファポリスに移行しています。
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/465069163/
なろうには番外編を掲載しています。
とある魔族の成り上がり 連載中
http://ncode.syosetu.com/n2422di/
異世界転生チートマニュアル 連載中
http://ncode.syosetu.com/n3490dy/
勇者のやり直し~世界を救った勇者は美少女に生まれ変わる 連載中
https://ncode.syosetu.com/n1672eu/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-21 19:48:48
110302文字
会話率:55%
高校生の瑛里にはずっと気になっている男がいる。遠い親戚である彼との関係は、遠いようで近く、近いようで遠い。微妙な年齢に差し掛かった彼女と、彼女を無碍に扱えない少しだけずるい男のお話。
最終更新:2012-06-29 17:11:58
2476文字
会話率:24%
夫に川越旅行を提案されて、その地名にどきっとしました。川越は、あたしが初めて体を許した男の故郷であると同時に、あたしをを初めて裏切った男の故郷だったから。
安い着物のレンタル店があるからって、夫が行きたがるんです。あたしも着物着て写真撮
ったりしたいんだけど、何も知らない夫と一緒にそんな土地に行っていいのかな? と思って。
でも夫にそんなこと言えないですよね。不愉快にさせるだけだし。そうして旅立ったあたしを待ち受けていた、川越の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-06 16:27:58
57095文字
会話率:25%
君の淋しさは、知ってたけど僕は知らん顔してた。あんなに楽しかった日々が、まるで嘘みたいだ。どうしてこうなったんだか、互いわからないまま。僕らは最後の夜を迎える。
最終更新:2008-04-27 06:01:34
916文字
会話率:100%