海の王の末の姫は、上の子どもたちとは異質な存在だった。
深海魚の尾を持って生まれた深海の姫は、上手に歌うことも踊ることも、速く泳ぐこともできない。
彼女にできるのは、海の底へ流れ着いた人間の魂たちの、声を聴くことだけ。
深海の
姫が深い海の底に沈んだ難破船で若い男の亡霊に出会い、魔が差したように惹かれて唇を重ねて海の命を分け与えたことが姫の運命を動かし、数多の物語が海をも変える潮流へと導いてゆく。
某賞最終審査一歩手前で落選したものを加筆修正しています。
美しくて悲しくて美しくて胸が詰まるけれどハッピーエンドな大人の御伽噺が読みたい!と思って書きました。厨二病と耽美万歳。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 15:29:52
92397文字
会話率:2%
逆さ虹の森を訪れる動物たちの中に、一匹のウサギがおりました。
彼女は、森の中にすむ、お人好しのキツネに恋をしています。
ウサギは、けれども愛の言葉を伝えようとはしませんでした。
なぜなら……
『逆さ虹の森』で起こった、騒動と切ない恋
、だけれどハッピーエンドのお話。
※ 冬の童話祭2019参加作品。
※ 独自の設定を、世界観を崩さない限りに展開していますので、注意です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-20 14:00:00
4970文字
会話率:24%
歌がうまくてイケメンで、優しくて。そんな「彼」に告白したけれどフラレた「わたし」。叶わないのは分かっているけれど忘れられない。そんな想いを綴ったお話。
✻✻✻
恥ずかしながら、作者の昔の恋をそのまま書いたものです。フラレたら忘れろよ、と
いうご意見はあることでしょうが、お許しください。笑折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-22 18:07:31
2061文字
会話率:0%