「死ぬはずだった私が、なぜか“魔導士さまのお弁当係”です……え、これでいいんですか?」
偽りの罪で断罪され、火刑の刻を待つだけだった元伯爵令嬢クラリス。
貴族社会からも婚約者からも捨てられた彼女の前に、突然現れたのは――
世界最強とうた
われる魔導士・アゼル。無気力・無表情・変人・でも超実力者。
「処刑、つまらないからやめた。代わりにさ、お弁当作ってよ」
「……は?」
「君、生き延びたかったら、僕の食事担当ね」
まさかの理由で処刑中止!?
そして気づけば彼女は、雪山の魔導研究所に“居候”することに。
研究に夢中な変人魔導士、空を飛ぶ冷蔵庫(?)、無限に生えてくる魔力草。
騒がしいけれど、どこかあたたかい、不思議な日々。
やがてクラリスは知る。
アゼルがかつて、愛する者を“自らの力で傷つけてしまった”過去を。
そして、なぜあの日、彼女を助けてくれたのかを――。
「君の料理は、味より先に……心が温かくなるんだよ」
「だったら、もっと美味しくしてみせますわ。食べたら、笑えるくらいに」
これは、処刑寸前だった令嬢と、心を凍らせた魔導士が、
少しずつ「人のぬくもり」を取り戻していく、お弁当と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 02:06:46
2910文字
会話率:42%
世界樹ユグドラシルを中心に、時計のように12の国が存在する地上。
その中心地である世界樹ユグドラシルの麓にある家に、日本のサラリーマンだった俺は召喚された。
トラックに跳ねられ死んだわけでもないし、寿命で死んだわけでもない。
寝て
起きたら異世界だったんだ。
ラノベを愛読していた俺は、異世界召喚かと喜んだものの、俺は女の子になっていた。
そして俺の隣には、若かりし頃の俺が眠っていたんだ――
貴族制はあるけれど、基本互いが互いを助け合おうとする国であり、隣国を陥れるといった事のない平和な地上。それはひとえに、国王の上が存在するから。
それぞれの国を守る国王達は、その者を尊敬し、崇拝していた。
その者こそ、俺を召喚した存在、マーガリン。
国を守る騎士の中でも、最高峰の称号であるインペリアルナイトとロイヤルガード。
その称号を与えられた者達からの手助けを受けながら、無事に地上を救い自由の身となった私達は、この異世界"ラース"での生活を謳歌する事にした。
目的など何もなく、元の人生では歩めなかった人生を楽しみたい。
新たな家族となった者達と、一緒に生きていく事を決めた。
この物語は、元は一人の人間が性別の別れた二人になり、種族を超えた様々な者達と出会い、また騒動に巻き込まれつつも乗り越えていく、日常が多めのゆるふわなお話なのですが、バトルも多々ありますのでご注意ください。
笑いあり、涙ありの王道ファンタジーなお話です。
主な視点は女の子になった蓮華になりますが、他者の視点になる事も多々あります。
心があったかくなるようなお話にしていきたいと思っております。
楽しんで頂けたら、嬉しいです。是非読んでいってくださいね。
※プロローグの内容は物語の途中で全て出てきますので、飛ばしても問題ありません。
〇追記
サブタイトルに☆マークがついてるお話は、FAをご紹介させて頂いております。
素敵なFAを頂けて大変嬉しいです、ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:30:18
2136832文字
会話率:46%
異世界≪推し活≫ファンタジー、開幕――!
人気ソーシャルゲーム『ゴッド・オブ・ブレイビア』。
古参プレイヤー・加賀谷裕太(かがや・ゆうた)は、学校の階段を踏み外したと思ったら、なぜか大浴場にドボンし、ゲームに出てくるツンデレ美少女アリエ
ッタ(俺の推し)の胸を鷲掴みしていた。
ふにょんっ♪
「ひあんっ!」
ふにょん♪ ふにょふにょん♪
「あんっ、んっ、ひゃん! って、いつまで胸を揉んでるのよこの変態!」
「ご、ごめん!」
「このっ、男子禁制の大浴場に忍び込むだけでなく、この私のむ、む、胸を! 胸を揉むだなんて!」
「ちょっと待って、俺も何が何だか分からなくて――」
「問答無用! もはやその行い、許し難し! かくなる上は、あなたに決闘を申し込むわ!」
ビシィッ!
どうやら俺はゲームの中に入り込んでしまったようで、ラッキースケベのせいでアリエッタと決闘することになってしまったのだが。
なんと俺は最高位職のLv99神騎士だったのだ!
この世界で俺は最強だ。
現実世界には未練もないし、俺はこの世界で推しの子アリエッタにリアル推し活をする!
(*)カクヨム併載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 22:37:41
226800文字
会話率:43%
世界に拒絶された彼―――とある一人の魔女はかくして勇者となった。彼女のための勇者。たった一人のための勇者。彼女に文句を言い、からかい、皮肉りながらも、その存在はまさしく勇者であった。そんな爽やかでかっこいい話には到底なりそうにありません。(
※一部独自解釈ありです。ご注意ください。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-02 20:17:10
41877文字
会話率:25%