お姫様と、魔法使いの若者は、おたがいに愛しあっていました。ところが、王様は、二人の仲をみとめられませんでした。魔法使いの若者を最果ての土地に追放し、王宮に高い高い塔を建てて、姫をその塔の頂上の部屋にとじこめました。若者のことを忘れるまで、
この塔からは出さない、そう命じます。お姫様は、でも、恋人のことを忘れませんでした。そして——。
しいなここみ様の「砂糖菓子のような甘いラブストーリー」企画参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 09:00:00
3040文字
会話率:24%
「雪が見たいわ」
お姫様がそう言いだして、大臣たちはとても慌てて困ってしまいました。
だってお姫様は炎を操る竜のお姫様で、ここは雪の降らない砂漠の国。しかもお姫様は魔物や盗賊から国を守ってくれる頼もしい方ですが、ご機嫌が悪くなると何でも
燃やしてしまう怖い方でもあるのです。
困り果ててしまった大臣の前に、不思議な水晶玉を持った魔法使いが現れるのですが――
*冬童話2017参加作 *共通設定は使用していません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-18 08:11:29
22713文字
会話率:40%