――もうすぐ十七年目のあの日が来る――
「僕」は入社一年目の新人社員の「彼女」のことがなぜかよく目に付く。要領の悪い「彼女」に時には苛立って否定してしまうこともある。
そんなもやもやを感じながら、寝付けない日々が続くのは「彼女」のことだ
けじゃなくてもうすぐ十七年目の「あの日」が来るからだ。
不器用で、心が揺れ動きながらも「彼女」に対しての思いを見つけようとする「僕」のちょっと変わった恋愛小説。
*筆者の前作「ヘビとカエル」の続編にあたる小説です。前作が彼女目線なのに対して、今作は彼目線です。前作を読んでいなくても内容の理解に全く支障はありませんが、両作共読まれた方が更に理解が深まるかと思います。とは言え、片編だけでも読んで頂けたら幸いです*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-17 00:00:00
10655文字
会話率:52%