以下第一章ネタバレ含みます。
10個の宝石を集めると願いが叶う――そんな言い伝えがある世界。
冒険者のはじまりの地である原点回帰の島。そこに存在する「新人の宴」という試練。
その試練を合格して、冒険ははじまる。合格率は100%……だ
った。投球士レシュリー・ライヴひとりを除いて。
冒険者で試練に初めて失敗したレシュリー・ライヴは落第者と呼ばれ、そこからニ年、一度も試練を合格できずにいた。二年間合格できなかったことが原因で投球士は世界から激減しレシュリーもまた辛酸の日々を重ねる。
そんなおり、大陸からひとりの冒険者がやってきた。
彼女の名前はアリー―-アリテイシア・マーティン。魔充剣と呼ばれる特殊な剣に魔法を宿しそれを魔法剣として、ときには魔法として解き放つ放剣士という職業に就いていた。
落第者と呼ばれるレシュリーを見かねてか、アリーはレシュリーとともに修業を重ねていく。
その修業のさなか、アリーに危機が迫る。
その危機がレシュリーを変える。
実はレシュリーは〈双腕〉と呼ばれる才覚の持ち主で、その才覚があったゆえに冒険者の常識がレシュリーには通用していなかった。
解決の糸口を見つけたレシュリーはそこからめまぐるしい進化を遂げた。
その年の「新人の宴」の日。大陸に帰るアリーとまた会う約束をしたレシュリーは試練に挑む。
その「新人の宴」では試練を取り仕切る初心者協会が突破一位に賞金を用意したことで新人のいざこざが発生していた。それに巻き込まれたレシュリーはそこで出会ったアーネックやアルベルト、リアネットたちと協力しながら問題を解決し、レシュリーは見事試練を一位で突破する。
合格した翌日。合格を祝福する祭りを抜け出したレシュリーはいち早く船に乗り大陸へを目指した。
放剣士アリーとの約束を守るために。
大陸に渡ったレシュリーのもとに待ち受けるのは予想だにしない冒険と、多くの仲間との出会い、そして死だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 22:13:41
2157455文字
会話率:33%
火の英精霊に選ばれた勇者フミダーイは順調に勇者道を進んでいた。荷物持ちとして派遣された無能な"豚"を追放する。それは正しい判断のはずだった。しかし、意図せず豚と再会する。そして人間と豚は逆転する。
最終更新:2020-12-26 19:00:00
22553文字
会話率:31%
「この恋が運命!? だとしても、そんなものはクソくらえよ!!」
アビエントラントの女騎士カリンは、敵対する種族の崇める邪神を倒し、一躍国家的英雄となる。
しかし、邪神はとどめを刺される寸前、自らの魂を分離して異世界に逃れていた。
新たに邪
神討伐の命を受けたカリンは、愛する家族に別れを告げ、異世界へと旅立つが、そこで待っていたのは、邪神の転生であるお嬢様と、それを守るイケメンJKであった。
※カクヨムにて全編公開予定
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-27 12:00:00
57716文字
会話率:36%
仮想現実型ネットワークであるアルカディアが稼働して、十年以上が経過した世界。
俺は日々、VRMMOゲームの〈オメガ〉をプレイしていた。
目的はただ一つ。〈オメガ〉をプレイする引きこもりの妹と、ただほんの少しの繋がりを求めて。
ある日、アルカ
ディア全体で大規模の通信障害が起きる。そして、俺が覚めた時には、一週間が経過していた。
俺は妹を探して家に戻り、ある男に出会う。
そう、ヴィティスという、俺の顔をしたあいつに。
ヴィティスに殺されかけた俺は、一人の男に助けられる。
そして世界支配を目論む組織、バベルの存在を聞かされた。
俺はそのバベルに攻め込むことを決める。世界を守るため、なんかじゃない。たった一人の妹、香凜にもう一度逢うために。俺の存在を肯定してもらうために。
ああ、俺は、狂ってイカれたこの世界で、ただ一人のぬくもりを求めて──俺の知らないリアルでの戦いが、始まった。(主人公は異常です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-26 12:06:01
145471文字
会話率:35%