故トーマス・グローシンガー博士の遺した『望霊鏡』。
それを覗いて見えるのは何か……誰がそれを望んだのか。
最終更新:2010-08-22 15:53:58
4422文字
会話率:24%
22歳の女性聖羅(せいら)は幼い頃に父母がDVで離婚したのを機に、精神不安定になり、生きる気力を失い、リストカットをすることで世界とつながっている。そんな聖羅だがネット上で関わっている男性がいる。ハンドルネームはトモ。自称医学生。聖羅は、ホ
ームページにリストカットの画像を掲載したりして、その傷と痛みで生きていることを実感している。そんな聖羅は病状が悪化して精神化に入院する。そのとき、聖羅はトモが、太陽の光は身体を健康にする、月の光は心を健康にする、といったことばを信じ、トモがみているであろう月を探す。それは夜の光の中の月に限らない。昼間のあさぎ色の月でも探す、と誓う。トモへの信頼感が芽生え始めた瞬間だった。仮退院となり、聖羅はトモに会うことを決心する。リアルであったトモは普通の青年だった。
二人は車でドライブする。途中立ち寄った場所でトモは聖羅に薬を渡す。
その後、車は対向車と激突し、聖羅は意識だけの存在になる。凄惨な事故現場のブルーブラックの闇の上にはプラチナの光を宿した月の光が降り注いでいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-29 00:38:40
38194文字
会話率:45%
私は、生きている。私の友達も、ペットも、家族も、みんな。生きるのは、難しい。説明書も何も無い。上手く生きるにはどうすればいいんだろう?マニュアルも無いのに、どうやって上手く生きてるって思えばいいんだろう?ゴハンを食べて、学校に行って、テキと
戦う練習をして、誰かと話して、家に帰って眠る。私は多分、上手。――対特殊生命体訓練学校に通う16歳の少女、アオイはきたるべき日に備えての毎日。架空のテキと模擬戦をし、養父のヒジカタの絵のモデルになり、友人のミサキとチャットする。少女の出会う非日常の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-08 04:04:56
1249文字
会話率:0%
ある架空の日本の物語。自衛隊を目指す切岡陸は採用試験に落ちてしまう。しかし、本田という男に導かれ嵐の道をゆく・・・
最終更新:2007-05-02 23:32:05
7737文字
会話率:50%