Hello, CQ.──
未だかつて誰も経験したことのない出来事は、僅か9文字のメールから始まった。受け取ったメールから、ナオキはそれがメールアドレスを変えた友人の悪戯だと思い、洒落っ気を混ぜ込んで返信する。Hello, I'm Nao
ki. きみはだれ?
着信したメールに返信したにも関わらず、さらなる返事はすぐには来なかった。
けれども、それは、最初のメールから随分後になって理由が判明することになった。ナオキだけではなく日本国内外すべてのメールアドレスに送られた同様のメッセージは、地球外の生命体から──漂流惑星ロビンソンから送られてきたファーストコンタクトのメールだった。
宇宙を旅する漂流惑星ロビンソンの住人は、地球に対しメールという手段で連絡し、コンタクト(接触)を持ち掛ける。
右往左往の末、日本で「特区」を設け、限定的接触が赦される。
ナオキは、漂流惑星ロビンソンのメール相手であるシャルフィスと特区で会う。漂流惑星ロビンソンは旅する星だからこそ、コンタクトに取れる時間は、その日わずか18時間のみだけだった。
初めて言葉を交わすふたりは、出会うまでのやり取りを振り返りながら会話を進めていく。
メールを受け取った日。
二通目のメールの文章。
漂流惑星ロビンソンの文明技術レベルと習慣、そして異星人となる彼等の差異。
今までのやり取りや特区での交流を元に、お互い大切さを感じていくものの、楽しい時間はすぐに過ぎて行く──……。
※この作品を下敷きにしたお話を外部サイト(カクヨム)でも公開しました。(2016/3/7)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-01 06:00:00
35163文字
会話率:43%
未来は進学校に通う、ごく普通の男子高校生。少々自分に自信がないところはあるものの、大好きな吹奏楽部に入ってそれなりに楽しく過ごしていた。
そんなある日、忘れ物を取りに放課後の教室へ戻った未来は、そこで英語教師の城戸に出会う。容姿端麗で、女子
から絶大な人気を誇る新任教師だ。未来のクラスの担任でもない彼が、どうしてここにいるのだろう? 彼との時間は、そんな疑問から始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-15 18:00:00
111085文字
会話率:52%
文字数の関係で、二つの作品を1ページにまとめました。
「雨の 声」
さあ、傘をさして、明るい気持ちで外にでかけよう
「退屈が、幸せに変わる」
君の事を考える時間は、何よりも幸せ
最終更新:2013-06-16 09:49:24
226文字
会話率:29%
四方を海で囲まれた国――アースフィリア。
地域で気候が固定化しているこの国では、夜が明けない街もある。そういった状況下では、人間の生活リズムに異常がきたしやすい。
ゆえに、人々は昔から時計を大切にしてきた。
正確な時間を報せ、時刻に
見合った生活を提供してくれる時計は、人々にとって生活と切って離せないほどに重要性の高いものである。
大都市はもちろん、中規模の街でさえその中心部に巨大な時計塔や時計台を持ち、まるでそれこそ神のごとく、荘厳とした存在感で人々を支えている。
これら大仕掛けな時計の修理や製造を生業とする人間――時計職人。
人々が常に安定した生活を送れるのは、彼らの努力があってこそなのだ。
そしてここに、時計職人を目指す一人の少年がいる。
職人として名高い父親を持ち、周囲から『あの親にしてこの子あり』といった風の評価しかされずに育った彼は、しかし負けじと努力を重ねて、ようやくスタートラインに立つ。
――カチリ、カチリ、カチリ。
時計の針は、動き続ける。
少年の運命の時間は、今、動き出したのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-11 11:17:28
77291文字
会話率:32%
安藤明文は、退屈していた。捩じった輪ゴムを眺めることで退屈を紛らわせるほど退屈していた。この退屈な人生をどうのように過ごすべきか、彼は両親や友人に回答を求めてみたが満足のいく返事は得られなかった。再び退屈な日々に戻った彼は、今日も輪ゴムを駆
使した遊びに耽る。数十年にも及んでいた輪ゴムとの交遊は、彼の体感時間を延長させた。彼にとっての一秒が一年になった。長すぎる時間は、自身の細胞の隅々に到るまで正確に把握させた。自らを構成する細胞から抽象性への解法を導き出した彼は、自身を『A』とすることで遅鈍な世界からの脱出を試みた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-17 23:43:35
6847文字
会話率:33%
失われた平和を、世界を救うまでの時間は、三日間だけだった。
最終更新:2013-03-23 13:26:29
2857文字
会話率:45%
二年前の今日、長女・白石ハツネは交通事故で命を落とした。反抗期真っ只中の次女・白石ツグミ。気弱な父・白石浩二。優しい母・白石洋子。長女の婚約者だった進藤直弥。止まっていた四人の時間は、ツグミの一言によって再び動き始めた。 「このトンカツ、す
っごい不味いんだけど」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-07 22:00:00
18735文字
会話率:88%
二年前の今日、長女・白石ハツネは交通事故で命を落とした。反抗期真っ只中の次女・白石ツグミ。気弱な父・白石浩二。優しい母・白石洋子。長女の婚約者だった進藤直弥(しんどうなおや)。止まっていた四人の時間は、ツグミの一言によって再び動き始める。
「このトンカツ、すっごい不味いんだけど」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-02 21:58:08
18656文字
会話率:90%
先生との時間は、誰にも知られることのない秘密の時間。そう思っていたのは、私だけなのかもしれない。約束などない関係に踏み込む影。自己嫌悪で関係を自ら壊したはずなのに、心に残ったのは虚しさと悲しみ。誰もが傷つかないよう守ろうとしてくれたのに、私
は牙をむき出しにして咬みつくことしか出来なかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-29 15:26:13
40936文字
会話率:39%
後に江戸末期と呼ばれる時代。
「尊皇攘夷」に沸く日の本の活気とは別に、「人にあらざる者」……「闇の者」と呼ばれる者達が跳梁跋扈する京、島原。
人に仇為す「闇の者」と相対するは、島原の誇る「闇の華」。
置屋のお母さん、百花。その置屋に住まう芸
妓、水菊。置屋の男衆、銀彌。そして水菊付きの禿、あやめ。
新撰組隊士、永倉新八をも巻き込んで、彼らは「闇の者」の脅威を払う。
「人から堕した闇の者よ。貴様の止まった時間は、死を以って再び動かすと良い」
この物語は当然ながらフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-06 14:53:57
86279文字
会話率:39%
幸せな日常も人の命も『運命』と『宿命』という2つの莫大な力によって簡単に支配される。
赤瀬和真と天野結花は幸せな時間(とき)を過ごしていた。
ゆるやかに流れる時間は、彼らに不安など与えず……?
和真は夢を見る。
現実世界と同じ景色
をしていて、同じ時間が流れていて、同じ形をしている。
その世界で、いつも一人、空を見上げている少女。
彼女の名前は白鳥彩羽(しらとりいろは)。
2つの世界は、繋がっているようで繋がっておらず、繋がっていないようで繋がっていた。
和真と彩羽の関係とは?
和真と結花を待ち受ける『運命』と『宿命』とは……?
切ないラブストーリーが、今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-14 22:44:47
5560文字
会話率:39%
巨大隕石が猛スピードで地球に接近し、もはや衝突が避けられなくなった。人類に残された時間は、僅か25時間。僕は長年住み慣れた街を離れ、愛車で子供の頃に住んでいた海沿いの家を目指す。廃墟と化したその家のクローゼットにいるのは、子供のころに僕が本
気で愛した人・・・。僕は人生の最後をその人と過ごすべく、巨大隕石が迫る来る中、車を走らせる・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-11 23:15:33
12699文字
会話率:34%
態度の悪い勇者らしからぬ勇者、滅多に喋らないが性根の優しい魔法使い、ムードメーカーの司祭、旅をするきっかけを作った清純な神子。四人は勇者一行として世界を救うべく魔王との戦いに挑む。そんな彼らが旅をしていた頃の、日常の話。幸せな時間は、確かに
あったはずだった。(明けない夜の始まりの過去の話です。サイトからの転載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-04 04:11:26
5682文字
会話率:75%
生まれた時から神様にその身を捧げることが決まっている少女、ゆいは不思議な青年、一樹と出会う。いけないと分かっていても、次第に一樹に惹かれていくゆい。しかし、神様へ身を捧げる時間は、刻一刻と近づいていた―。
最終更新:2011-07-18 23:29:57
4100文字
会話率:28%
橘蓮と、三人の女の子たちの『共有する時間』と『思い出』をテーマにした純愛学園ストーリー。蓮は高校二年生の春、七年ぶりに戻ってきた桜木町で三人の女の子とごく普通の出会いをする。彼女達と過ごす時間は、日を追うごとに思い出のワンピースへと変化し、
かけがえのないものになってゆく。やがてそのめくるめく時間の中で、彼らは恋を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-13 19:16:23
22772文字
会話率:55%
八月五日午前一時十三分十二秒。
一般人にとっては何の変哲のないこの時間は、僕たち--鯨井芹、鈴川萠、狂火菰の三人にとって人生を変える一瞬になった。
"思い出作り"の為に作ったずさんな魔法陣から現れた五人の少女。
突然の事
態に驚きを隠せない僕ら|(一人を除く)は、何とか元の世界に帰ってもらおうと……え? 帰れない? ……は? しかもそれは僕らのせい?
そしてしまいには、自分たちと"契約"して世界中に散らばった72人の悪魔を封印しろだって!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-30 04:02:48
46757文字
会話率:48%
少女がその村に来たとき、十年前から止まっていた時間が動き出す。動き出した時間は、ある名探偵と刑事を巻き込んでいく。
最終更新:2010-09-04 23:18:28
2513文字
会話率:6%
なくした時間は、もう戻って来はしない。私は、あの子と過ごした数年間に引きずられて、今この電車に揺られている……
五分大祭前祭参加作品。
最終更新:2010-04-30 19:40:52
2478文字
会話率:45%
雨宮怜央の前に突如現れ、付き纏う少女“ドロシー”。 彼女は彼を自分の仲間であると言い、彼が“人である為に必要な部分が、どこかしら欠けた者”である“ピースメーカー”だと言う。
戸惑う怜央だったが、動き始めた時間は、そんな彼を待ってはくれなかった。 彼は選択を迫られる。 日常に留まり、“欠けた”まま生きて行くか。 “欠けた”部分を埋める為、非日常へ足を踏み出すか。 “勇気が欠けた”少年は、どちらを選ぶのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-27 18:05:19
1496文字
会話率:24%
近くにあるコンビニで深夜にバイトをしている青年。
彼がバイトをしている、夜22時~朝6時までの8時間は、とても平凡なものでした。
そんな平凡な8時間を3日分描いた、ただそれだけの物語です。
謎の電話、悪ガキ、ケンカ騒動、不審者、コンビニ強盗
・・・etc
なんてものが登場しても、平凡な8時間×3だったんですよ・・・w
ブログ形式で描かれる、深夜バイト中に起こった出来事を、どうぞお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-07 21:49:26
12038文字
会話率:9%
一本の電話が、三人の謎めいた運命を解答へいざなう。動き出した時間は、ここに一つの物語を紡ぎ始めた……
最終更新:2009-01-03 11:51:09
3285文字
会話率:44%