「おひや、いらんかえーー」「お冷や、どうどすーー」
京都の町に間延びした売り声が流れた。盆の期間限定で出現する白川女(しらかわめ)の一団だ。
何事だろうと人が振り返った。手甲脚絆に草履履き、紺の筒袖も被った手拭いも時代錯誤の白川女。
それは
夏休みの課題研究でやってきた高校生だった。
記者の質問攻めに重い口を開いた彼女は、テレビスタジオで商品説明をすることになった。
迎え火とともに出現し、送り火とともに行方をくらます彼女たち。
これは、真夏の古都におこった小さな出来事の記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-17 08:31:37
10405文字
会話率:31%
犬、こと俺、紐犬(ひもいぬ)は、ある日夕方街道の中間地点である男に出会った。黒子の恰好をした猿と雉を従えた、デブで、草履みたいな顔をした、鼻水垂らした醜男、桃太郎に。
こいつが差し出したきびだんごを、猿の忠告を聞かずに食べた俺はそれから先
地獄を見ることになる。
桃太郎の残機として……。
俺たちの、いや、俺の明日はどっちだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-02 20:11:56
2562文字
会話率:43%
高校生の休み時間。
それはくだらない雑談が花開く時間である。
これはとある女子高生三人が、くだらない雑談を繰り広げる話。
最終更新:2016-07-17 00:09:45
2914文字
会話率:66%
その一夜のつづき。ついに姿を現す謎の音の正体。 重複投稿作品。
最終更新:2015-11-18 17:52:19
2138文字
会話率:0%
昔々のその昔。
まだ髷(まげ)や草履(ぞうり)が当たり前だった時代に、一匹のお狐様が居りました。
真っ白に染まったお狐様は、その姿を見た者を生涯一生幸福にしてくださると言い伝えられていたそうだ。
それを聞き付けた多くの者がお狐様を一目
見ようと山奥へと足を踏み入れたのですが、誰一人、お狐様に会うことはなかったとか。
やがて言い伝えは迷信となり、いつしか“嘘つき者が流した出鱈目だったのでは?”と、人々の心の中から消えていくのでした。
それから、幾年もの年月が流れた現在。
一人の少年が、偶々足を踏入れた山奥で小さな出会いを致します。
「お会い出来るのをお待ちしておりました。我が主様(ぬしさま)」
これは幻(ゆめ)と現(うつつ)の間で繰り広げられる、不思議と心暖まる物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-04-24 09:24:54
343文字
会話率:12%
信長と秀吉の有名なお話。
ある寒い日のこと。会談が終わって草履をはいた信長は妙に思います。こんなに寒い日に、草履があたたかい。
「ワシの草履を尻に敷いたな!?」
信長は怒ります。それに対し、
「いえ、懐に入れてあたたかくしておったのです」秀
吉はこう返します。
秀吉の有能さを象徴したこの話。
さあ、光秀がこの話の主人公になると、一体どうなるのでしょうか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-04 21:40:16
783文字
会話率:34%
貧乏な暮らしをする、草履売りの茂助は、あるとき、一匹の弱ったねずみをひろう。そしてある雨の日、雪乃という一人の娘が茂助のもとをおとずれる。二人はいっしょにくらしはじめるが・・・
最終更新:2009-12-29 19:11:02
4528文字
会話率:28%
小さな宿場町を訪れた旅人は、荷物持ちの子供と博打をすることとなった。あっけなく決した勝負には実は裏があり……。一風変った博打を扱った時代物です。
最終更新:2008-11-09 01:00:47
5262文字
会話率:78%