勇者召喚に巻き込まれた俺、こと中澤道夫、38歳、会社員。
されてしまったものは仕方がないと諦めるものの、心残りが二つある。
一つは良き友である陽子さんともう飲めないこと。もう一つは、長年共に過ごしてきた良き相棒であり、最早鮒と言っても問
題ないほどの大きさに育った金魚の鈴鹿を残してしまったこと。
しかし、今は生き残ることが先決。どうにも宮廷魔術師とその依頼主である国王が果てしなく胡散臭い。王女は黒だ。使い捨てにされる気配が濃厚過ぎる。
正式に召喚された勇者諸君(高校生×3と大学生×2)には悪いが、俺はトンズラさせてもらう。なに、君らほどの容姿とチートがあれば、何とか生き残れると信じているよ。
幸か不幸か、こちらは巻き込まれただけであったため、召喚で呼ばれた者に比べると様々な面で劣る。そのため、王宮は俺のことを追い出したがっていたので、早速便乗させてもらおうか。手切れ金も、少しくらいはもらっておかないとな。
さてこの異世界、どう暮らしていくものか。
そう思案していると、もう会えないと思っていた陽子さんの姿が。驚いたことに、陽子さんは異界を巡る魔女であるらしく、旅行ついでに巻き込まれてしまった俺の様子を見にきてくれたらしい。
ただ、返すことは面倒なのでしてくれないそうだが、心残りであった鈴鹿をこちらに呼んでくれた。
背の高い、美女にして。
陽子さんのお願いを聞く代わりに、新たな容姿と能力を授かった俺と、人間となり、相棒となった元金魚の鈴鹿との、異世界道中が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-25 21:00:00
146586文字
会話率:18%
最悪の時代と呼ばれた暗黒時代を四人の勇者とその他が終わらせて、早五年。
エルク・クルセイドは師の心残りを晴らす為に大陸中を歩き回っていた。心身共に成長したエルクは、久方ぶりに戻ってきた故郷、王都アスタロテに足を運ぶ事となる。まさか、それ
が自分の運命の分かれ道になるとは夢にも思わなかっただろう。敵の正体に戦き、師すらもお手上げだった強敵に奮起する。
敵の正体は【人生の墓場】すなわち――『結婚』
旅に魅入られたエルクは恋愛と自由を天秤に載せられることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-29 00:39:45
52156文字
会話率:56%
日下部《くさかべ》 梨央《りお》は、その日死んだ。
家族、友人との別れに、梨央は胸を痛めたが、最大の心残りは魔窟と化したオタク部屋――――彼女は隠れオタクだった。
神様(仮)に『部屋を掃除してあげるから』という誘い文句に二つ返事で答え、交換
条件として異世界へと旅立った。特に使命はないが、生きるだけで精一杯の日々。幾多の困難を出会った仲間たちと乗り越えて、三年ほどの月日が流れたが、唐突に彼女に訪れた異世界生活、最大の試練――――それは仲間たちからのプロポーズだった!!
武骨だが一途なナイトのジョン=ドウ。その弟、頑張り屋さんなアサシンのルウと、マジシャンの知的な叔父のロロがもれなくついてくるドウ家の嫁となるか。
一番の理解者で、某国で聖騎士だったセクハラ親父ボニートの嫁となるか。
王家の血を引くダンディエロボイスの皆の良心である紳士ギドの嫁となるのか。
………た、たぶん、あらすじに間違いはない。はず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-02 00:00:00
12742文字
会話率:19%
*キャスフィからの転載。こちらは再推敲版
大人、それって何? 何を持って人は子供から大人になるの?
一人の少年のささやかな反抗、そしてとても大きな冒険。
最終更新:2013-03-30 09:01:06
1901文字
会話率:22%
時は地球が弱りきった未来。美紗はその地球に少しでも恩返しをするために旅立つことを決意する。 そんな彼女の唯一の心残りが、義兄の星斗のこと──。 自サイト「ふみかばんのほーむ」より転載。
最終更新:2013-03-10 01:00:00
8551文字
会話率:19%
進学のため故郷をはなれ、F県へと旅立つことになった金城光一。念願の一人暮らしに胸を躍らせる光一だったが、入居したさきはなんと曰く付きの物件だった。部屋にいたのは轟満月。数年前に不慮の事故にあった満月は、ある心残りを解決するために光一に取り憑
いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-14 23:16:25
641文字
会話率:10%
死刑囚特別処置制度が決められた国。
死刑囚は最後の1週間という決められた時間を与えられ、心残りの無い生を胸に旅立っていく。
その最果てで、見つけたものは――
最終更新:2010-05-28 02:35:01
7319文字
会話率:38%