ヨーロッパ全域を襲った大地震を境に、世界の空は分厚い雲に覆われ続けていた。 ある日、西の果ての島から流れ着いた一人の少女が言う。「ヒベルニアにだけは太陽が照っている」と。 異常気象の秘密を探るためにヒベルニアを目指したのは、家族を失った異能
の少年、ヒベルニアの秘密を知るエディンバラ名誉司教、好奇心に負け続ける民話学者、冒険小説好きの書籍商。 18世紀のアイルランドとスコットランドを舞台に、彼らの旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-30 22:53:49
263312文字
会話率:53%
西ドイツの片田舎に一人の司教が降り立った。それは最近ヨーロッパの各地で頻発する連続殺人事件に端を発する。被害者は全身の血液を抜かれ、干からびた状態で発見された。人々は次第にそれを暁の吸血鬼の仕業だと噂し始める。暁の吸血鬼。それはかつての司教
の義兄アレクセイだった。幸せな結婚式の前夜に妹である司教の婚約者を惨殺。そして自らを暁の吸血鬼と称して去って行った。司教はその痕跡を求め、最初の被害者が出たという西ドイツのある村を訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-04 22:49:36
40182文字
会話率:40%
―ルグランドラグーン―
こことはどこか別の世界、奇跡の神と理の精霊が住まう世界。
ラグーン最大の勢力を誇るセイディエス帝国において皇帝の第二子が誕生する。
司教殺害に遭遇したダスティンは帝位継承争いに絡んだ謎に巻き込まれていく。
※群像
劇形式で書こうと思うので、少し話が分かりにくくなっているかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-20 09:14:58
46764文字
会話率:50%