平成最後の夏。僕こと若庭葉はアルバイトも兼ねて、バンドサークル《GIGS》の合宿に参加することになった。道連れは、同じく阪南芸術大学に通う男、緋村奈生だ。何事もなく一日目を過ごし、迎えた翌朝──事件は起きた。完全な密室の中、部屋の主が亡くな
っていたのだ。しかも、死体の傍には、どう言うわけか中井英夫の『虚無への供物』が残されており──。四つの密室と彷徨う亡霊の謎。「嵐の中の山荘」で、歪な殺人劇が幕を開ける。モラトリアム・ミステリシリーズ、初の長編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 09:32:53
260407文字
会話率:42%
図書館からの帰り道、少女は何を思う。
最終更新:2017-06-01 07:00:00
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会話率:0%