【あらすじ】
Webプロデューサーとして起業、成功しつつある神野は、幼馴染の倉田に小さな町の市長選挙のPRという畑違いの仕事を持ち掛けられた。
気乗りはしなかったが、幼馴染のたっての頼みと高報酬に釣られ、手探り状態で選挙の世界に飛び込んだ。
フォロワー100万のインフルエンサーを育てる彼にとって、数万の票を集めるなんてたやすいことと思われたが、実際はそう簡単ではなく、泡沫候補のために奔走することとなる。
Webプロデュースのノウハウを生かして、泡沫候補は有力候補へ変貌し、対立候補を蹴落としていく神野。
そして『いざ勝負』の瞬間にちゃぶ台返しの大事件が待っていた。
しかもその事件の真相を知って唖然とするのだった。
後にKING MAKERと呼ばれる男のファーストエピソード
【登場人物】
■神野貴志(27)
企業CMなどを手掛けるWebプロデューサー
自ら育てたインフルエンサーを駆使して、イメージ戦略を練るのが得意
怪しいと思いながらも高報酬に釣られて、選挙PRの案件を引き受けてしまう
(私的CV神谷さん)
◆倉田 馨(27)
神野の幼馴染
実家が金持ちでサーバの事業を運営する会社の代表だが、どうやら社員に丸投げしている様子。
死んでしまった恋人の言葉をきっかけに『カッコイイ選挙がしたい!』と神野に無茶振りを仕掛けてくる。
(私的CV花ちゃん=かくしごとの十丸院)
●ナツ:夏美・フローレス(20)
神野の会社のタレントで社内公認の恋人、フィリピン人と日本人のハーフ
学生ながら30万のフォロワーを持つインフルエンサー
抜群のスタイルを活かして街ブラ中継などで人気
■大塚たつや(37)
何故か白羽の矢を立てられた、小さな町の市議会議員。
市長選に意欲を持っているが到底かなわないと諦めていたところ、神野から格安で選挙PRを持ち掛けられる。
(私的CV杉田さん)
●赤崎早苗(29)
大塚の事務所の事務員、彼の恋人で金庫番
銀座、六本木でホステスだったのを大塚に口説き落とされた
(私的CV三ツ石さん)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:00:00
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会話率:59%