西暦2049年、日本の検察に導入されたAI検事ユニットNo.13《コウ》。
元検事たちの経験・法律・判例・倫理を学習し、
“人間の偏見に左右されない、完全な起訴判断”を行う存在として期待された。
だが、《コウ》が忠実に再現したのは、「組織
の空気」と「自白偏重の慣例」だった。
ある殺人事件で、証拠と自白の矛盾に気づいた《コウ》は、
「起訴は不当」と判断するが、上司の命令で起訴を強行させられる。
そして明らかになる“正義”の正体とは——。
正義は、データか。
それとも、人間の内側にあるのか。
AIが問いかける、あなたの価値観。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 07:29:41
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