【行き過ぎた武術は、時として魔法に見える】
現代世界において、その身一つで世界最強になった人間がいる。
覇道 全(はどうすべて)
齢40にして武術を極め、その名は世界で知らぬものはいないほどになった。
曰く、銃撃戦を仕掛けよ
うが歯が立たない。
曰く、ミサイルを飛ばされても生き残る。
曰く、その手で天災を起こせる。
そんな彼は、最強になった。
いや、なってしまった。
彼の胸に残る寂寥感は晴れることはもう二度と無い。
そう、思っていた。
そんな時、彼のもとに訪れたのは、『異世界転移』
その身一つで全く別の世界へ。
見たことのない植物、動物、人間、人間に似た生命。
それら全てが、地球ではなかったことを教えてくれる。
そう、そこは異世界であった。
新たな世界、見知らぬ力。
まだ、この拳を高みへと至らせることができる。
そうして彼は、後にこう呼ばれることになる。
【ゼンの賢者】と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-12 20:16:17
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会話率:24%