地上を魔獣に支配された世界アルゼン。人間は点在する結界都市国家に住み、魔力を駆使する騎士が都市周囲の猟地で魔獣を狩猟し、平民はそれに仕える武断社会だった。
都市の一つリューゼリオンで名門騎士家に生まれるも魔力に目覚めなかったレキウスは、
使用人扱いである文官に落とされる。押し付けられた書庫の目録作り中、彼は大昔の知識『錬金術』に出会う。
魔術以前に存在していた劣った農業文明の知識で、その当時ですら詐欺の代名詞である錬金術。だが文官として平民職人たちと接していた彼は、その知識の中に真実が含まれることに気が付き、独自に研究を始めていた。
そんなある日、レキウスは年下の幼馴染で騎士学院エリート学生であるリーディア姫に呼び出される。リーディアはレキウスに自分の婚約者候補を見繕えという突拍子もない命令を下す。
文官(右筆)業務から逸脱する仕事に困惑するも、彼は持ち前の分析力で政治状況や狩猟動向を分析、彼女の真意を探っていく。
彼がたどり着いた結論はリーディアの命令の裏にある、はるかに深刻な問題だった……。
「錬金術は鉛を金に変えることはできない、だけど……」
©2019 のらふくろう
2019年9月21日:第一章『閑職文官の副業』完了しました。
2019年11月18日:第二章『進級試験』完了しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 18:00:00
689237文字
会話率:47%
――ある日、ひょんなことで前世の記憶を想い出した。
『――珍しい個体です。要観察対象と認定します』
――同時に変なのに目をつけられた。
「……それ、撤回は可能でしょうか」
『不可能です』
「…………」
――色々終わったな。うん。
この物語は現代から遥か超未来の地球へ転生した女の子が、人類を支配下に治めた人工知能に珍種として目をつけられ、24時間365日を常に観察記録されながら普通の、自由気ままな第二の人生を平穏無事に謳歌しようと頑張るお話です。
――ただし、転生先は普通とは程遠く、父は闇の裏組織トップだし、母は伝説の暗殺者などと物騒な称号持ちで全く嬉しくない特典付き。
超先進的科学(サイエンステクノロジー)と魔法(ファンタジー)が共存し、全てが人工知能によって効率的に、便利に管理された世界で得られるのは果たして平穏か自由かそれとも――。
魂に刻まれた過去と未来が交わるとき、世界の運命と命運が交わり、宿命の√が今、動き出す――。
P.S.
自宅で罠の攻略とか聞いてない……!
『失敗しても死んでいないのであればなんとかなります』
「…………」
――色々な意味でハイテク過ぎて理解が追い付かないんですけど……!
『そこの角は右ですよ?』
「…………」
……安息の地へと辿り着くのは未だ前途多難であった。
『どこまでもお供します』
――けっこうです! ……あ、出来れば道案内はお願いします。
『…………』
!恋愛要素は4、5章らへんからを予定してます!
!展開は遅いです。1章はほぼ世界観説明な感じです!
!長い目でお付き合いください。(予約投稿あり)!
!周囲がチート過ぎるので、主人公のチートは最初から目立ちません。特に主人公視点で!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-05 14:00:00
400091文字
会話率:38%