魔女狩りの魔女・ヴィルマは、天賦の魔術である地獄門(ヘルゲート)で全てを消去する。藤堂を名乗る者からの依頼を受け、ドイツから日本へとやってきた。
内容は、前政権の負の遺産である人造魔女(クラフテッド・ウィッチ)の処分。自身と同じ悪魔ア
スタロトの力を感じ、人造魔女の実在を確認すると、正式に仕事を受諾した。
処分対象は残り四人。藤堂の作戦に従い二人目を消去した直後、現場にその娘、愛衣が現れる。魔女の子は魔女になる。人造ではなく、天然の魔女(ナチュラル)とも言える存在。処分対象とすべきか迷い、アスタロトに判断を仰ぐも突き放され、匿うことを選ぶ。
藤堂の同意を得て保護した愛衣は、虐待により自らの意思を封じ、命令なしでは何も出来ない存在だった。
光照らす場所には影がある。政権の闇に翻弄されていく二人の行く末は――
11万文字弱・全23話の完結作です。
毎日2話ずつ、6:00/18:00に公開していきます。
公募戦績:
第29回電撃小説大賞:二次折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 18:00:00
107200文字
会話率:37%
片桐ユーリ(14) 魔法使いの少女
ある日、突然規格外の魔法使いに襲われて命を落とす
はずだったが、気がついたら異世界に
14歳少女が異世界で必死に抗い、復讐を遂げるために旅をする物語
最終更新:2020-08-12 19:00:00
5767文字
会話率:38%
――世界で起きている災難、天災、悪事。そのすべてには理由があるとされている。
雨が降り止まず、農作物が枯れ、豊作が逃れたとき、その地には”魔女”がいると囁かれ、また逆に、雨が降らず、土が乾き、人々が渇きに飢えたとき、地面が大きく揺れ、大地
が引き裂かれたときもまた同様。そこには、魔女の影響があるとされてきたのだ。
魔女とは、まさに不幸の象徴。忌み嫌われ、存在価値がないとされている。全人類から絶滅を希望され、魔女と疑われただけで、友を、恋人を、家族を、人生を、失う。けして過言ではない。
それが、この世の真実で、誰もが知る常識、そして、歴史であった。
四季が巡る国の小さな町、サターンネスが冬に閉じ込められてから十四年が過ぎようとしていた。
誰もが〝サターンネスの終わらない冬〟に、もう何年も前から〝魔女〟の噂が囁かれている。
そんな田舎町サターンネスにはレイラ・ロイングという一人の少女が住んでいた。
彼女はハーベストという孤児院で育ち、これからも大好きなハーベストで暮らしていけるものと信じて疑っていなかった。
エーデンという一人の男が訪ねて来るまでは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-12 21:11:03
17529文字
会話率:42%