パン屋を営む田坂日向子は運命的な出会いで天涯孤独の灯を引き取った。灯は日向子や従業員の新治と時夫と共に穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日とある島の神事「島渡り」に参加したことで忘れていた記憶を取り戻し始めた。灯は日向子と新治と時夫の力
を借りて自分の過去を探してある村に行くことにする。そこで灯は自分がしなくてはならないこと、自分と新治と時夫の間にある深くて悲しい因縁を知るのだった。時夫は自分の全てを奪った災害の事実を知り復讐のため灯を利用し全てを壊そうとするが、自分が封印の巫女の末裔で有ることを知った灯は鬼と呼ばれた一族の末裔の新治と共に禍を封印し時夫を暗闇から救おうとする。禍々しい物との戦いの末に時夫の中にある憎しみを洗い流し災害を防いだ灯と新治は平穏な日々を取り戻した。そして灯と新治は日向子と時夫をつれてもう一度「島渡り」をしに向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-09 22:17:36
8666文字
会話率:49%
鬼と呼ばれる種族が跋扈する鬼の島。地図上では小さな島だが、そこに住む鬼たちはただ自由奔放に生きていた。
独自のルールで生きる鬼たちの中でも力を持っている鬼の少女と、迷い込んだ人間のちょっとした切り取られた話。
最終更新:2019-05-06 07:38:40
1871文字
会話率:16%
時は、第五十六代光王崩御より数日後。
六つの島の一つである無の島から十二歳になる少女が、復讐という名の炎を宿し旅立った。
鬼の島へ着いた少女──リーフェルは、そこで自分の運命を変える人物に出会う。
光王候補生である優しげな容貌の青年ハルンと
会った時、リーフェルの内で何かが弾けたのだ。
彼こそが新しい光王だ、と。
けれど、彼は光王としての資格はなかった……。
自分の心に従ったリーフェルは、彼を光王にすべく動き出した。
そして、厳かな雰囲気の中、光王を決める定めの儀が始まった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-29 21:37:45
100265文字
会話率:33%
鬼退治を仰せつかった清介は、渋々鬼の島へと出発する。
鬼なんて本当に倒せるのか。懐疑的になりながら一眠りしてから鬼を探そうと床につく清介。
翌朝、清介の前にそれは現れた。
「あんた、俺の事退治しにきたんだろ?」
――はい、いいですか。退治し
て。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-02 00:03:18
5863文字
会話率:45%