奏雪はその美貌とは裏腹に、醜い懊悩を抱えていた。
心を蝕む母親と、逃げ道を塞ぐ父。
家に帰ることを拒み、暗くなるまで駅のホームでひとり本を読む日々を送っていた。
しかしその日、クラスメイトの遥香に声をかけられる。
最終更新:2024-11-10 12:54:35
4646文字
会話率:42%
夏休み最後の日、中学2年生の少年は家を飛び出し旅に出た。小学6年生の時に引っ越した親友のいる仙台へ、心という相棒とともに金沢から自転車で向かう旅だ。
旅を出て四日目、僕らは無人駅のホームのベンチで目を覚ました。
正直、もう家に帰りたかった。
しかし僕らにはもう帰る場所はなかった。ただ走り続けることしかできなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 12:00:00
20925文字
会話率:37%
重複ではない「 23作品目( 31投稿作品 ) 」です。
「 夏のホラー2020 」に初めて参加してみます。
ガラゲーからの投稿になるので投稿回数が多くなります。
期限内に完結させる事が出来るのか……。
舞台は日本。
主人公の女子高
生が暮らしているのは●●●県。
日本では「 人件費削減政策 」によって、どんどん「 無人駅 」が増えていた。
「 無人駅 」が増える度に増加しているのは、「 家出 」「 誘拐 」「 拉致 」「 神隠し 」「 祟り 」等々と囁かれたり、噂されている「 行方不明者 」だ。
然し、世間の誰も「 無人駅 」と「 行方不明者 」の繋がりに気付くものは居ない。
誰かの陰謀なのか、策略なのか、それは誰にも分からない。
主人公の女子高生は、ひょんな事から「 無人駅 」のホームで、1人の少年と出逢う。
少年は主人公の女子高生にとって、どんな存在となるのだろうか……。
敵か、味方か、それ以外の「 なにか 」なのか────。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-14 19:52:02
18727文字
会話率:31%
僕は毎日とある無人駅のベンチに座って電車や空を眺めていた。
そんな日常の中、とある少年が無人駅のホームに居座るようになる。
僕はその少年の様子から彼は”地縛霊”なのではないかと思い始める。
でもそれを知ったところで僕は何をする訳でも無い。何
も出来ないからだ。
これは立夏を迎えた5月中旬、無人駅のホームで起きた少し不思議で悲しい物語。
幽霊は誰にも見えないし誰にも言葉は届かない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-31 20:13:00
9269文字
会話率:17%
小学5年生の頃のこと。ぼくははじめて地下鉄に乗り、無人駅に立ち、ボックス席に座って、電車の窓から花火を見た。全くの夢物語には思えないのだ。少なくともぼくは、あの日の「みことくん」の横顔を、今でも忘れられずにいる。
最終更新:2018-03-28 18:09:05
36843文字
会話率:22%
<何年前だろうかなって記憶を辿ってって、辿り着いたら虚しくなって泣いちゃって。>
始発列車に乗って行った少年「アキ」を追ってあの日の無人駅へ。
少女もまた、始発列車に乗って。
ボカロ曲「薄明の空、始発列車」を小説化。
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最終更新:2018-02-16 19:47:59
262文字
会話率:0%