傷を愛する青年宇津呂氷人は、親から虐待を受け、またそのストレスからリストカットをする少女の腕を見てしまい、その傷跡に心惹かれた。
彼女の身体の傷が美しくて、触れたくて、舐めて味わいたくて――――その心の傷さえも蠱惑的で、彼は少女の傷を自
らの手で増やしたかったけれど、同時に守ってあげたい、救い出したいという感情とで葛藤してしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-09 00:44:57
23932文字
会話率:47%
文学少年は人の心と繋がることの出来るブルートゥースイヤホンを手にし、それはある妄想少女の心へと繋がってしまう。
モノクロの文字だけの世界で生きてきた文学少年は、妄想少女の心と繋がってしまったことで少しずつ互いの心の距離を短くしていく。
この君の心に繋がるブルートゥースイヤホンは……君の音にはならない声を聴くためにあるんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-07 12:00:00
27174文字
会話率:19%
大学推薦を取り終えた青年、王来王家皇威(おくおか・こうい)は幼馴染みと生まれた頃からと言ってもいい恋愛関係にあったが、一件の骨董品屋で買ったガラパゴス携帯電話が《過去》へと繋がり、ある少女と声だけの交流を持ってしまう。
幼馴染みのことを
想いながらも次第に過去の少女に心惹かれていく皇威は、少女と関わることで気付いてはいけなかった、知らなければ良かった真実を知ってしまうことになる――
これは、僕の■■■■が、生まれた訳だ――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-03 05:23:03
45995文字
会話率:38%