これは博麗霊夢の始まりの物語。
彼女が生まれる以前、異変とは人間と妖怪の殺し合いであり、戦争だった。
長らく続いた争いは、外界と結界で遮断された世界の名前を住民の記憶から忘れさせ、やがてその世界は人妖共に理想郷と呼ばれた。
戦は博麗の巫女の
仲裁で終焉を迎える。
終戦の年にこの世に生を受けた一人の少女、霊夢は当代の博麗の巫女、三珠の手で育てられ、家族と友達に愛されながら霊夢は成長する。
それから10年間、理想郷は束の間の平和と安寧を迎え、かつては互いに本気で殺し合った人間と妖怪の関係も改善に向かっているように見えた。
しかし、まだ何も始まっていなかったのだ。理想郷を巡る戦いはその序章が終わっただけ、否、序章すら始まっていなかった。
幸福はある日突然壊される。
博麗の巫女、弾幕ごっこ、陰陽玉やお祓い棒、そして異変解決。
これらの再定義、物語のリビルド、東方Project/Zero。
「舞台は幻想郷ではなく理想郷」等の独自設定、スペルカードルール起源やその他設定の独自解釈、台詞以外は擬音や拙い描写が多用されています。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-15 20:51:24
5822文字
会話率:93%