場所は日本。時は大正五年――
古来より日本を影で牛耳る裏華族《うらかぞく》の一家・古野羽《このは》家の次女として生まれた娘・真鶴《まつる》。
日の国を守る祝貴品《しゅくきひん》の一つ・長雅花《ながみやばな》も咲かせることもできず、草木としか
心を通じ合わせられない彼女は、出来損ないの烙印《らくいん》を押されていた。
それだけではなく、幼いときに長雅花の花粉を口にしたことによって感情のほとんどが欠落し、まともに人付き合いもできないありさま。
そんな中で、ある日実父より『まつろわぬもの』――すなわちあやかしたちの長・星帝《せいてい》たる天乃加賀男《あまのかがお》と結婚せよと命令されてしまい……。
これは、不器用な二人が心を通じ合わせるまでの物語。
※エブリスタ・カクヨムでも掲載中
※毎日18時過ぎに更新します
※レーティングは念のためにつけてあります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 18:18:37
100908文字
会話率:53%