陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たら
れるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
※このお話はアルファポリス様にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 21:09:12
15566文字
会話率:35%
ファイブナインズ。
それは光の0.9999961倍の速度の世界と、そこに住む人々、そしてその速度で航行する技術のことを指す。
光の速度に近づいた場合、その空間の時間的な流れが変わる。
1光年の距離を移動した場合、光の速度でも1年かかること
になるが、ファイブナイン・ドライブで航行した場合、宇宙船内ではそれを1日と感じる。
つまり、宇宙船内にいる人の感覚としては、ファイブナイン・ドライブによって1日かけて移動した場合、周りの世界では一年経っている計算になる。
いわゆる、ウラシマ効果というやつだ。
そんなファイブナイン・ドライブで航行する宇宙船の乗組員、ミサキが、とある惑星でひとりの女性と出会う。
次第に惹かれ合うも、別れの時はやってくる。
それからしばらく時間は流れた――。
サークル「ラスティ・ミラージュ」のオリジナルテーブルトークRPGシステム、「ファイブナインズTRPG」の世界観を題材にした小説となっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-10 01:39:54
100912文字
会話率:25%