──多くの人間を殺した。多くの不幸を振りまいた。
祖国の繁栄と恒久の平和を願い、屍の山を築き、血の海を創りあげた。
矛盾と欺瞞に満ちた世界の果て。待ち受けていたのは祖国からの裏切り、そして守ってきた祖国の滅亡だった。当然のように俺は戦争の中
でくたばった。
因果応報。惨めな人殺しにはお似合いの結果だ。そのまま地獄でよろしく裁かれておくか。
──そう思っていたんだがな。
「おーいルルー! 楽しい楽しいオフコラボ配信の時間ですよー!」
「あいよー。もうちょっと待ってて、お嬢」
「ルルちゃん早くー! ルルちゃんのチャンネルなのに主役抜きで始まっちゃうよ!」
「主役は遅れてくるもんだ。姫とお嬢の小粋なトークで繋いどいてくれ」
『屍山血海のルーファス』は美人ちゃんの『ルルーファ・ルーファ』となって令和の世界へ放り込まれ。
そのルルーファはアイドルVtuber『ルルーナ・フォーチュン』へ生まれ変わることとなる。
こうして第2の人生を得て、俺の地獄巡りはおあずけとなった。
いわはや。人生はどう転ぶか分かったもんじゃねえな。
願わくば、今度は悔いの無い人生を歩めますように。
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この作品はカクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 09:00:00
696161文字
会話率:55%
需要がないのはわかっていますが、思いついたので書いてみました。
この物語は、狂言『附子』からインスピレーションを受けた作品です。
作者なりに『ひねり』を加えてみました。
最終更新:2024-08-27 14:58:38
8980文字
会話率:30%
サイコロを振る手を幻視する。いつもの、人生の始まりに見る光景だ。生まれる前に、必ず、振り直しの利かない99~0の目の100面ダイスを複数振らされる。魂に刻まれた記憶、《心のノート》にはこう記されていた。
『出目で得られたポイントの許す限
り、種族はデーモンハーフに設定しろ』
何度も、同じ時代に生を繰り返す中で、デーモンハーフとして過酷に生きた時も、致命的にポイントが足らずヒトとして生き、冒険も挫折して穏やかに余生を過ごした時も、必ず死の間際にはこう記されていた。
理由は知らないが、辿り着くために必要であるならば、今生の私もそうせねばならない。
全て振りきる。
出目は、全部が99。
過去にどれだけ試行したのか知らないが、滅多にない幸運だろう。これだけのポイントでキャラクターメイキングをすれば、今度こそ辿り着けるのではないか。
心のノートをめくる。一番最初の項を、擦りきれたそこを読んだ。
『ダンジョンの最奥を目指すこと』
『可能な限り生き続けること』
もう記した理由もわからないが、これだけは、魂に刻み付けねばならない。
・種族を選んでください
禾穀(カコク) ヒト
芭蕉(バナナ) ヒト
郁子(ムベ) エルフ
悪実(ゴボウ) ドワーフ
野老(トコロ) ノーム
蕗冬(フキ) ゴブリン
附子(プシ) デーモンハーフ◀️
昆布(コンブ) ドラゴニート
extra
狗尾草(エノコログサ) コボルト
…
・あなたの本質は
善
中立
悪 ◀️
・職業を選んでください
▶️盗賊系
…
忍者大名
神罰執行者
怪盗紳士
おしゃれ泥棒
悪漢 ◀️折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 16:02:59
194480文字
会話率:44%
秋の実りシリーズ!!
今回はみんな大好きノブドウなのです~。
最終更新:2022-10-03 12:53:28
1553文字
会話率:3%
【附子《ぶし》】小名狂言
主人が毒と称して秘蔵している砂糖を、その留守中に二人で食べてしまい、主人を怒らせる話である。
古く鎌倉時代の『沙石集』や近世の『一休関東咄』にも、同様の話が、けちな和尚と利口な小僧の話として伝わっており、そうした
民間の昔話を脚色したものといえそうである。狂言でも古くは主と太郎冠者ではなく、和尚と小僧で演じていたらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 00:45:20
6399文字
会話率:95%
詩人を目指し、東京にやってきた「正恭」は、下町の小さな出版社にお世話になる。出版社のうら若きお嬢さんと恋に落ちた彼、しかし、お嬢さんは大手プロダクションにスカウトされ離ればなれになってしまう……。
最終更新:2016-03-08 16:34:33
15298文字
会話率:20%
彼方から聞こえる泡の音。美しい彼女。浜辺でたゆたう夢。
最終更新:2016-02-20 17:47:54
5535文字
会話率:5%
これは、《廃油に泳ぐ人魚の歌》。
(2015年、大学祭冊子掲載作品(一部改編有り))
最終更新:2015-11-08 17:11:45
4317文字
会話率:1%
あらすじとか別にないですね。ただ単に砂糖の話です。
最終更新:2014-08-30 02:50:37
3408文字
会話率:52%
正直、狂言の「附子」が頭に浮かぶだろうことは否めない。3人の坊主と師匠の話。
最終更新:2009-02-21 13:46:22
1272文字
会話率:36%