夕焼けの放課後、"タルトさん"は手紙をこちらに差し出した。
誰から? と聞いても彼女は「はて?」と答えるだけ。
私は思った。この人はきっととてつもなくアホなのだろう、と。
彼女は表情を一切変えず、無表情のまま屋上の柵越
しに輝く夕日を見つめていた。
"タルトさん"はどこか存在感がなくて、現実味がなくて。
でも確かに、私の友達だったんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 21:13:53
25084文字
会話率:51%
私の通う晶朋女子中学校では「『あるモノ』を見た」という生徒が増えている。
ソレはひとりになったとき、後ろに気配を感じて振り返ると<いる>らしい。
誰が言ったか「ウシロダくん」なんて呼ばれているソレは、どこから来たのか、なんでいる
のか、見たらどうなるのか、全部がよく分からない。分からないのに姿だけは見えるらしい。
私……稲田沙代里は、曖昧な「ウシロダくん」の正体を突き止めるべく、うしお君・のの子さんと共に調査を開始した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-24 22:14:43
2038文字
会話率:13%
本作品は「鏡」のために執筆されたもので、「カクヨム」にも同様のものが掲載されています。
最終更新:2020-07-19 19:04:21
16124文字
会話率:56%
私は、感情に色がついて見える。
自分も他人も傷付けるこの能力の活かし先を見つけたのに、ある出来事から逃避を決意する。
逃避の道中で何を思うのか。
日常とは違う、「旅」の中での1ページ。
最終更新:2020-07-19 12:43:15
7405文字
会話率:24%
オトナリさんって知っていますか?
もしも知らないなら、この話を読んでみてください。
同じ怪談好きであれば、きっと共感してくれるはずです。
これは、私が友達から聞いた話です。
最終更新:2020-07-13 01:00:05
9818文字
会話率:13%