虐げられ続けた公爵令嬢が色欲の悪魔アスモデウスに堕ちるまでの物語。
公爵家唯一の嫡出子である公爵令嬢ヘクセは継母と異母姉、使用人達から虐げられている。
実父は無関心。
亡き実母の生家はクーデターを企てた咎により、すでにない。
ある日父公
爵が手を染める奴隷売買で、継母が一人の奴隷を情夫として屋敷に残した。
褐色の肌の美貌の異邦人。
ニヒトと名づけられた奴隷は継母の目を逃れてヘクセにこっそりと目くばせし、仲良くしようと言う。
そして美貌の異邦人は悪魔を自称した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 18:09:33
20066文字
会話率:35%
―――わたしたちはきょうだいじゃない。
あいつは私の兄じゃないし、私も妹なんていう可愛い生き物なんかじゃない。
けれどわたしたちは繋がっている。
決して逃れられはしない、「血」という、なにより強固なしがらみによって―――。
同じ血
を分けた兄妹でありながら、10年以上も引き離されて育った「みどり」と「高馬」。
いがみ合いながらも惹かれあってしまう二人は、どこへ進んでいくのか……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-14 13:18:50
26564文字
会話率:23%