侯爵令嬢エミリア・ローゼンブルグは、高等学院の舞踏会の冒頭、皇帝フリードリヒ4世から、婚約破棄の宣言を受ける。
寝耳に水のエミリアの前に現れたのは、2歳年下の男爵令嬢カトリーナ・ブラウンであった。彼女は、その美しさと、婚約者があろうがな
かろうが、見目麗しき男性近づいていく節操のなさで、学院では有名な存在である。
実は、カトリーナが皇帝に馴れ馴れしく接しようとするため、エミリアはあの手この手で、注意をしていたところだった。
どのような話が出てくるのかと身構えてみれば、カトリーナの証言は事実無根の嘘ばかり。あきれかえったエミリアとその友人たちの反論。それを見つめる皇帝のまなざし。そして、断罪。
断罪された令嬢は、偶然その真の理由と、真に自分を愛してくれていた存在を知る。復讐か真の愛を得るための忍従か。悩む令嬢の選択は……。
※第1話を投稿する前に最終話以外は書き終わっています。そのため、おそらくエタることはありませんので、その点はご安心ください。
※主人公視点ではない話には『※』を付けています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 07:14:33
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会話率:31%