1943年、世界はまだ燃えていた――
だがその中で、日本と中国は「手を取り合う道」を選んだ。
欧米列強の植民地主義に対抗するため、日中両国は海軍同盟を締結。
その象徴として、ひとつの潜水艦が南海の深淵に潜った。
乗り込んだのは、漁村出身
の新米通信兵・佐久間柊。
初めての任務、異文化との同乗、そして命を懸けた戦い──
鋼鉄の棺の中で、彼は戦争と友情、そして「信じる道」を見つけていく。
これは、もしも歴史が少しだけ違っていたらという、
少年たちの静かな戦記。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 22:40:15
19238文字
会話率:29%