「婚約破棄する!」
「ぎゃー!!!!」
叫んだのは婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢ではなく、成金男爵の私の父。今をときめく遣り手の家具屋を経営する父は、王太子と公爵令嬢の婚礼家具の注文を一手に引き受けていたために、婚約破棄で全ての注文が
破棄されてしまう危機に陥った。家が傾く。成金男爵家の大ピンチ。
家業存続の危機のため、私ヤドヴィガは魔法家具職人のリアムと奔走することになったのだがーー
「君、意外と可愛いね? そうだ、聖女と一緒に僕の彼女にならないかい?」
待って。私を上から下まで眺めないで、王太子様!!
「恐れ入ります王太子殿下。彼女は僕の婚約者です」
待ってリアム!? その話、聞いてない!!
短め。アルファポリスにも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 20:24:57
17308文字
会話率:50%